研究課題
基盤研究(B)
マラリア原虫の赤内ステージは臨床的に最も重要なライフステージである。しかしながらその遺伝子制御機構はほとんど解明されていない。赤内期は赤血球内への侵入、赤血球のリモデリングによる寄生環境の構築、細胞の増大(栄養体の成長)、ゲノムの複製と細胞分裂(シゾゴニー)、侵入ステージ形成といった連続的に進展する複数の段階(ステージ)から成る。本研究の目的はこれらのステージの遺伝子発現が有性生殖期やスポロゾイト期と同様に転写因子のカスケードにより制御されること、転写因子ターゲトームの連鎖として説明できることを証明することにある。