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パラ百日咳菌感染による百日咳症における咳発作の発症メカニズムの解析

研究課題

研究課題/領域番号 23K27408
補助金の研究課題番号 23H02717 (2023)
研究種目

基盤研究(B)

配分区分基金 (2024)
補助金 (2023)
応募区分一般
審査区分 小区分49050:細菌学関連
研究機関大阪大学

研究代表者

堀口 安彦  大阪大学, 微生物病研究所, 教授 (00183939)

研究分担者 西田 隆司  大阪大学, 微生物病研究所, 助教 (20845200)
平松 征洋  大阪大学, 微生物病研究所, 助教 (90739210)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2024年度)
配分額 *注記
18,980千円 (直接経費: 14,600千円、間接経費: 4,380千円)
2025年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2024年度: 7,280千円 (直接経費: 5,600千円、間接経費: 1,680千円)
2023年度: 8,970千円 (直接経費: 6,900千円、間接経費: 2,070千円)
キーワード百日咳 / パラ百日咳菌 / 気管支敗血症菌 / マウス咳モデル / 咳発作
研究開始時の研究の概要

百日咳は特徴的な咳発作を起こす細菌性の気道感染症である。その原因細菌には百日咳菌とパラ百日咳菌が知られている。近年、申請者らによ って、百日咳菌による宿主の咳発作メカニズムが明らかになったが、パラ百日咳菌による咳発作メカニズムは不明のままである。そこで本研究課題では、咳発作の原因となるパラ百日咳菌病原因子を特定し、その作用を解析することから本菌による咳発作の発症メカニズムを解明する。 その成果は、実験的根拠に基づいたパラ百日咳菌感染の予 防法や発症後の対処方法の考案に有用な知見を与えると考えられる。

研究実績の概要

百日咳は特徴的な発作性咳嗽(咳発作)を主症状とする細菌性の気道感染症である。その原因細菌には百日咳菌とパラ百日咳菌が知られている。本研究課題では、パラ百日咳菌による咳発作の原因となる病原因子の同定と、その作用による宿主側の咳発作応答経路の解明を目指す。この目的のため、百日咳菌による咳発作惹起メカニズムの解析を行った申請者らの以前の研究過程で確立したマウス咳モデルを利用し、パラ百日咳菌による感染においても、百日咳菌感染と同様にマウスに咳を誘発することをあらかじめ確認した。さらに百日咳菌による咳発作誘導に関与するブラジキニン2型受容体、TRPV1イオンチャネルの拮抗阻害剤はパラ百日咳菌による咳誘導も阻害した。この結果はパラ百日咳菌が、百日咳菌と同様の経路を刺激して咳発作を惹起している可能性を示している。しかし、百日咳菌による咳発作誘導に必須の百日咳毒素はパラ百日咳菌では産生されない。そこで、百日咳毒素に相当するパラ百日咳菌の類似病原因子を探索することとした。この目的のため、ブラジキニン感受性細胞に百日咳毒素を添加すると、ブラジキニン依存的に細胞内のcAMPが上昇することを利用した。このアッセイ系をパラ百日咳菌の培養上清のイオン交換クロマトグラフィー分画に適用し、cAMPを上昇させる分画から、百日咳毒素相当病原因子として複数の分子をピックアップした。現在、それらの分子について詳細に検討を加えているところである。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

当初の計画通りに実験を進めてきたが、初期の実験結果に不備のあることが認められたため、それまでの結果を破棄して同様の実験を再度繰り返す必要が生じたため、結果として進捗が遅れる状況となった。

今後の研究の推進方策

再試験が必要な動物実験は多大な日数を要するが、確実な研究の進捗を確保するために重要項目においてのみ実験を遂行し、成果を簡略にまとめて研究全体を進める方針である。

報告書

(1件)
  • 2023 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 百日咳菌のBvgASシステムを不活性化する化合物,ロニダミン2023

    • 著者名/発表者名
      大田 菜都子、上野 俊哉、平松 征洋、堀口 安彦
    • 学会等名
      第76回日本細菌学会関西支部総会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書

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公開日: 2023-04-18   更新日: 2024-12-25  

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