研究課題
基盤研究(B)
超高齢化社会を迎える我が国では、ウイルス感染症を含む様々な疾患が難治化・重症化することが予想される。効果的なワクチンや治療薬が存在しないウイルス感染症に対しては、ウイルスの複製機序や病原性発現機構を理解し、治療標的を特定する基礎研究が重要である。本研究では、ヒトが本来有する「内因性免疫」による宿主防御メカニズムを詳細に紐解くことで、ウイルス感染症に対する予防戦略の確立を目指す。具体的には、細胞内外の環境の変化に伴うヒトの内因性免疫を分子レベルで明らかにし、その機能や発現機構を細胞・組織レベルで検証し、ウイルスに対する未知の生体防御反応を解明することを目的とする。