研究課題/領域番号 |
23K27459
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補助金の研究課題番号 |
23H02768 (2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
村井 純子 愛媛大学, プロテオサイエンスセンター, 准教授 (60532603)
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研究分担者 |
西尾 真 久留米大学, 医学部, 准教授 (10330846)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
18,850千円 (直接経費: 14,500千円、間接経費: 4,350千円)
2025年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2024年度: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2023年度: 7,020千円 (直接経費: 5,400千円、間接経費: 1,620千円)
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キーワード | 化学療法 / 複製ストレス / DNAダメージ / DNA修復 / SLFN11 / アポトーシス / エピジェネティクス / DNA損傷 / 抗がん剤 / 抗がん剤耐性 / リボゾーム生合成 |
研究開始時の研究の概要 |
白金製剤を代表とするDNA障害型抗がん剤は、半世紀にわたりがん治療の最前線で使われているものの、臨床応用可能な効果予測バイオマーカーが存在しない。SLFN11は最近発見された、DNA障害型抗がん剤感受性増強因子であり、がん種にもよるがおおよそ半数のがん組織で高発現している。申請者はこれまでにSLFN11の作用機序や転写制御について研究してきたが、全容解明にはまだ遠い。本研究では、SLFN11のさらなる機能解明や転写制御因子を同定することで、DNA障害型抗がん剤の薬剤耐性の克服戦略を構築する。
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研究実績の概要 |
DNA障害型抗がん剤研究の歴史とともに、DNA修復研究の歴史も長く、これまで100を悠に超えるDNA修復因子が発見され、詳細な研究がなされてきた。がん細胞がDNA障害型抗がん剤に対して感受性や耐性を示す原因の多くが、DNA修復機能の差で説明されてきた中で、2012年にDNA修復因子とは考え難いSLFN11による薬剤感受性増強作用が発見された。SLFN11の機能は非常にユニークであり、類似する機能をもつ遺伝子が見つかっていない。我々はこれまでにSLFLN 11の機能や臨床的有用性に関するいくつもの論文を発表してきたが、全容解明には至っていない。本研究の目的は、SLFN11を介するDNA障害型抗がん剤の作用機序やSLFN11の発現制御因子を解明することで、DNA障害型抗がん剤の真の作用機序に迫り、薬剤耐性の克服に貢献することである。2023年度は、研究計画に基づき、臨床検体を用いてスクリーニング解析をおこなった。卵巣がんサンプルから、SLFN11陽性領域と陰性領域を組織免疫染色で同定し、tissue microdissection法を用いて、サンプル抽出しRNA-seqを実施した。結果を解析中であるが、SLFN11の発現制御に関わる転写因子やエピジェネティックレギュレーターをチェリーピックした。またSLFN11依存的に生じるアポトーシスについてのメカニズム解析をおこない、具体的な結果をえることができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
おもに3つのプロジェクトに分かれているが、1つに関してはスクリーニングの実験結果を得た。もう1つに関しては、論文作成中である。SLFN11結合タンパク質については、第一候補だったタンパク質で、予想していた表現系がでなかったため、計画を練り直している。
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今後の研究の推進方策 |
おもに3つのプロジェクトに分かれているが、tissue microdissectionの実験結果を解析して、SLFN11の発現制御に関わる可能性のたかい遺伝子を絞っていく。SLFN11依存的なアポトーシスについて、論文投稿をすすめる。SLFN11結合タンパク質については、第一候補だったタンパク質で、予想していた表現系がでなかったため、別の候補遺伝子を探索し、研究をすすめる。
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