研究課題
基盤研究(B)
白金製剤を代表とするDNA障害型抗がん剤は、半世紀にわたりがん治療の最前線で使われているものの、臨床応用可能な効果予測バイオマーカーが存在しない。SLFN11は最近発見された、DNA障害型抗がん剤感受性増強因子であり、がん種にもよるがおおよそ半数のがん組織で高発現している。申請者はこれまでにSLFN11の作用機序や転写制御について研究してきたが、全容解明にはまだ遠い。本研究では、SLFN11のさらなる機能解明や転写制御因子を同定することで、DNA障害型抗がん剤の薬剤耐性の克服戦略を構築する。