研究課題
基盤研究(B)
ストレスは薬物欲求を増大させる。このことが薬物依存症治療の障壁となるが、そのメカニズムには不明な点が多い。本研究ではマウスも他者の苦痛の目撃によりストレスを受けるという性質に着目し、他者の社会敗北(SD)を目撃させる「SD目撃ストレス」を新たな心理社会的ストレスモデルとして考案する。このストレスによる薬物欲求増大の神経メカニズムを、行動薬理学・電気生理学の手法に脳活動操作とイメージング技術を融合し、前帯状皮質、扁桃体、およびノルアドレナリン神経伝達に着目して個体・神経回路・シナプスレベルで解明することを目指す。