研究課題
基盤研究(B)
神経障害性疼痛は、皮膚受容器→脊髄→脳へ伝達される痛覚伝達経路の神経過活動、神経回路変化、グリア細胞活性化、下行性疼痛抑制系の減弱などに起因する。脊髄シナプスを標的とした第一選択薬は有効性と副作用の観点から十分ではない。これまでに、経口投与により神経障害性疼痛を抑制するノシスタチン由来ペプチドNST-Pを見出した。本研究では、腸管から脳への情報伝達(腸→脳軸)による神経障害性疼痛制御経路の解明に挑戦し、NST-Pの経口投与治療薬としての有効性を明らかにする。