研究課題/領域番号 |
23K27521
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補助金の研究課題番号 |
23H02830 (2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52020:神経内科学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
中原 仁 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (60537950)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2028-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
18,850千円 (直接経費: 14,500千円、間接経費: 4,350千円)
2027年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2026年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2025年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2024年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2023年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
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キーワード | 視神経脊髄炎スペクトラム障害 / 個別化医療 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究課題は、視神経脊髄炎スペクトラム障害(NMOSD)患者を対象とした臨床研究と、NMOSDモデル動物を用いた基礎研究(リバーストランスレーショナルリサーチ)を組み合わせて、血清と画像のバイオマーカーを組み合わせた、NMOSDのプレシジョンメディシン基盤確立を5年以内に目指すものである。
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研究実績の概要 |
視神経脊髄炎スペクトラム障害(NMOSD)は中枢神経系に生じる自己免疫性の神経難病である。従来のステロイド薬や免疫抑制剤に代えて、2019年以来、四種類の分子標的薬が薬事承認された。いずれの薬剤も再発を減ずるが、他方でNMOSDの病態は再発以外にも存する可能性が示唆されている。また副作用として重篤な感染症なども既に報告され、さらには、高額な薬価から医療経済学的な懸念も発生している。以上のことから、どのNMOSD患者に対して、どのタイミングで、どの薬剤を、いつまで使用するのか、プレシジョンメディシンの実装が喫緊の課題となっている。 より具体的には、5年間の研究期間内に、NMOSD患者における「差し迫る再発危険性」と「慢性的なglymphatic systemの機能低下」の二点に関するバイオマーカーを臨床研究から樹立し、これらを用いたNMOSDのプレシジョンメディシン(どのNMOSD患者に対して、何を指標に、どの薬剤を、いつまで使用するのか)を提唱し、かつ基礎研究(リバーストランスレーショナルリサーチ)によりその妥当性を検証することを目標とする。 研究初年度となる本年度は、1)当該研究課題遂行に必要となる研究機関の倫理委員会審査を受審する。2)上記受審後に研究機関に附属する大学病院に通院するNMOSD患者及び対照群(多発性硬化症患者など、健常者を含む)に対して、インフォームドコンセントを行い、同意取得を行う。3)同意を得られた対象者より、血清と画像のバイオサンプル収集を開始し、臨床情報と紐づけたデータベース構築を進める。4)研究期間後半で必要となるリバーストランスレーショナルリサーチの準備を進める。5)競争が激化する本領域に関する国内外の情報収集を継続的に行う。の五点に重点を置き、研究を遂行した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
以下の計画について、それぞれの進捗状況を示す。 1)当該研究課題遂行に必要となる研究機関の倫理委員会審査を受審する。→受審し研究許可を得た。2)上記受審後に研究機関に附属する大学病院に通院するNMOSD患者及び対照群(多発性硬化症患者など、健常者を含む)に対して、インフォームドコンセントを行い、同意取得を行う。→同意取得を開始した。3)同意を得られた対象者より、血清と画像のバイオサンプル収集を開始し、臨床情報と紐づけたデータベース構築を進める。→データベース構築を開始した。4)研究期間後半で必要となるリバーストランスレーショナルリサーチの準備を進める。→情報収集に努めた。5)競争が激化する本領域に関する国内外の情報収集を継続的に行う。→情報収集に努めた。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き、対象患者に対するインフォームドコンセウトによる同意取得、同意を得られた対象者からのバイオサンプル及び臨床情報の収集とデータベース構築を進め、適時解析を行う。リバーストランスレーショナルリサーチのあり方は上記の結果に依存するが、引き続き周辺領域の情報収集と解析を継続する。
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