研究課題
基盤研究(B)
我々は、低酸素がん細胞が血中に分泌するタンパク質としてSPINK1を同定し、血漿内のSPINK1濃度がマウス移植腫瘍内の低酸素領域の量と相関することを見出した。また膵がん患者を対象にした予備検討で、血漿内SPINK1濃度が患者の予後不良と相関することを確認した。以上の結果は、血漿内SPINK1濃度を指標に“腫瘍低酸素の量”と“患者の予後”を予測できることを示している。この知見に基づいて本研究では、血漿内SPINK1濃度を指標に予後を予測する手法のProof-of-Concept(POC)の取得と、血漿内SPINK1濃度を測定する体外診断用医薬品の開発を目指して研究を展開する。