研究課題
基盤研究(B)
がん間質の線維芽細胞に特異的に集積する放射性同位元素標識 fibroblast activation protein inhibitor(FAPI)を用いたPETイメージングが、近年注目を集めている。しかし、FAPI集積の生物学的背景はほとんど検討されておらず、解明が必要である。本研究では胃癌や膵臓癌、肺癌などの患者においてFAPI PETを行い、FDG PETと診断能を比較する。その上で、手術後摘出組織を用いて免疫組織化学染色を行い、FAPI集積と病変活動性、がん間質微小環境と関係の深い免疫・炎症との関連を明らかにする。FAPI PETの化学療法治療効果診断における有用性についても検討する。