研究課題/領域番号 |
23K27548
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補助金の研究課題番号 |
23H02857 (2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
巽 光朗 大阪大学, 医学部附属病院, 准教授 (60397700)
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研究分担者 |
渡部 直史 大阪大学, 大学院医学系研究科, 助教 (90648932)
仲 定宏 大阪大学, 医学部附属病院, 薬剤師 (60599843)
新谷 康 大阪大学, 大学院医学系研究科, 教授 (90572983)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
18,590千円 (直接経費: 14,300千円、間接経費: 4,290千円)
2026年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2025年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2024年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2023年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
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キーワード | がん間質 / PET / がん微小環境 |
研究開始時の研究の概要 |
がん間質の線維芽細胞に特異的に集積する放射性同位元素標識 fibroblast activation protein inhibitor(FAPI)を用いたPETイメージングが、近年注目を集めている。しかし、FAPI集積の生物学的背景はほとんど検討されておらず、解明が必要である。 本研究では胃癌や膵臓癌、肺癌などの患者においてFAPI PETを行い、FDG PETと診断能を比較する。その上で、手術後摘出組織を用いて免疫組織化学染色を行い、FAPI集積と病変活動性、がん間質微小環境と関係の深い免疫・炎症との関連を明らかにする。FAPI PETの化学療法治療効果診断における有用性についても検討する。
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研究実績の概要 |
がん間質の線維芽細胞に特異的に集積する放射性同位元素標識 fibroblast activation protein inhibitor(FAPI)を用いたPETイメージング が、近年注目を集めている。しかし、FAPI集積の生物学的背景はほとんど検討されておらず、解明が必要である。 本研究では胃癌や膵臓癌、肺癌などの患者においてFAPI PETを行い、FDG PETと診断能を比較する。その上で、手術後摘出組織を用いて免疫組 織化学染色を行い、FAPI集積と病変活動性、がん間質微小環境と関係の深い免疫・炎症との関連を明らかにする。FAPI PETの化学療法治療効果診断における有用性についても検討する。 初年度である本年度は、FAPI PETにおける診断能・治療効果診断能の評価、FDG PETとの画像所見比較を目的として、対象症例においてFAPI およびFDGを用いたPET検査を開始した。これらPETとの比較のために、手術後摘出病理組織の蓄積も始めた。また、FAPI集積の生物学的背景を詳細に検討するために、がん病理組織における免疫組織化学染色の評価も随時行っている。現在症例を蓄積中である。 先行研究として行っていたFAPI PET用放射性薬剤の製造やFAPI PETの様々な良・悪性腫瘍における画像所見については、結果をまとめ論文および学会で発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
FAPI PETにおける診断能・治療効果診断能の評価、FDG PETとの画像所見比較に必要なPET検査に関して、順調に実施件数を増加させている。 がん組織における病理・免疫組織化学染色評価についても、着実に症例を蓄積している。
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今後の研究の推進方策 |
対象症例におけるFAPI およびFDG PET検査については、引き続き実施件数を増加させる。がん組織における病理・免疫組織化学染色評価についても、症例を蓄積する。 FAPI PET画像を専用のソフトウェアを用いて定量解析する。集積強度や集積体積、がん組織内部の不均一性(テクスチャ指標)を求め、イメージング・バイオマーカーとしての役割の検討を始める。
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