研究課題
基盤研究(B)
自閉症スペクトラム障害(ASD)は、小児の44人に1人が罹患する遺伝的素因の強い疾患である。これまでの研究で、中枢神経系発生に関わるRFX遺伝子の異常が、自閉症スペクトラム障害(ASD)の原因となることを報告した。従来は1本鎖であるアンチセンス核酸に相補鎖を結合したヘテロ2本鎖核酸技術を開発し、中枢神経での遺伝子制御効果を飛躍的に向上することに成功した。本研究では、RFX遺伝子群がどのようなASD遺伝子群を制御しているのかを遺伝学的に明らかにした上で、標的遺伝子に対する核酸医薬を開発し、ASDの新たな治療薬の開発に向けた研究を行う。本研究はASDの病態解明と治療法開発に繋がる研究である。