研究課題
基盤研究(B)
我々はこれまでの研究結果をもとに、本研究計画では粘膜バリアによる免疫寛容誘導機構を詳細に解析する。本研究は「腸管の免疫恒常性は粘膜バリア機構の維持によって制御され、その破綻がIBDの本態となる」という概念に着目しつつ、独自の腸炎モデルおよび5次元生体イメージング等、我々が既に樹立している技術を融合し、得られる成果からはこれまで理解し得なかったGALTにおける新規免疫応答が見出される。またIBDの発症や永続性といった病態メカニズムの理解が可能となり、最終的にIBDの特異的病態に対する新規診断・治療法開発の基盤を創出するものと期待される。