研究課題
基盤研究(B)
損傷したミトコンドリアの適切な除去は心不全の発症や病状進展を抑制するシステムとして重要な役割を果たしており、その制御機構が創薬の標的として注目されている。本研究では、心筋細胞におけるオートファジーの制御異常によるタンパクの品質管理機構の低下や損傷した細胞小器官を選択的に分解するオートファジーの機能異常が心筋細胞に障害を及ぼし、心不全の発症原因となっていることとその分子機序を解明してきたこれまでの申請者の成果を発展させ、心筋細胞において損傷したミトコンドリアが細胞外に放出されることによって除去されるシステムの病態生理学的な意義と分子機序を解明する。