研究課題
基盤研究(B)
過去60年間で日本を含む先進諸国においてアレルギー疾患患者数が増加し、医療費増大の一因として大きな社会問題になっている。気管支喘息やアトピー性皮膚炎等増加は、この10年で世界的に緩やかになりつつあるものの、入れ替わる様に、2000年以降、消化管アレルギー、好酸球性副鼻腔炎等の新たなアレルギー疾患が世界的に増加している。これらの事実は、この10-20年間における何かしらの環境要因の変化が、新興アレルギー疾患の増加に寄与している可能性を示唆しているが、詳細は明らかになっていない。本研究では上皮細胞の一種であるタフト細胞に着目し、新たなアレルギー性炎症惹起機構の解明を目指す。