• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

タフト細胞を基点としたアレルギー炎症誘導機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 23K27638
補助金の研究課題番号 23H02947 (2023)
研究種目

基盤研究(B)

配分区分基金 (2024)
補助金 (2023)
応募区分一般
審査区分 小区分54020:膠原病およびアレルギー内科学関連
研究機関国立研究開発法人国立成育医療研究センター

研究代表者

森田 英明  国立研究開発法人国立成育医療研究センター, 免疫アレルギー・感染研究部, 室長 (90365320)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2024年度)
配分額 *注記
18,850千円 (直接経費: 14,500千円、間接経費: 4,350千円)
2025年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2024年度: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2023年度: 7,020千円 (直接経費: 5,400千円、間接経費: 1,620千円)
キーワードタフト細胞 / アレルギー性炎症 / 好酸球
研究開始時の研究の概要

過去60年間で日本を含む先進諸国においてアレルギー疾患患者数が増加し、医療費増大の一因として大きな社会問題になっている。気管支喘息やアトピー性皮膚炎等増加は、この10年で世界的に緩やかになりつつあるものの、入れ替わる様に、2000年以降、消化管アレルギー、好酸球性副鼻腔炎等の新たなアレルギー疾患が世界的に増加している。これらの事実は、この10-20年間における何かしらの環境要因の変化が、新興アレルギー疾患の増加に寄与している可能性を示唆しているが、詳細は明らかになっていない。本研究では上皮細胞の一種であるタフト細胞に着目し、新たなアレルギー性炎症惹起機構の解明を目指す。

研究実績の概要

過去60年間で日本を含む先進諸国においてアレルギー疾患患者数が増加し、医療費増大の一因として大きな社会問題になっている。気管支喘息やアトピー性皮膚炎等増加は、この10年で世界的に緩やかになりつつあるものの、入れ替わる様に、2000年以降、消化管アレルギー、好酸球性副鼻腔炎等の新たなアレルギー疾患が世界的に増加している。これらの事実は、この10-20年間における何かしらの環境要因の変化が、新興アレルギー疾患の増加に寄与している可能性を示唆しているが、詳細は明らかになっていない。本研究では上皮細胞の一種であるタフト細胞に着目し、アレルギー性炎症におけるタフト細胞の役割を明らかにすることを目的とする。今年度は、樹立したタフト細胞依存性の消化管炎症モデルを用いて、炎症に関与する免疫細胞やサイトカイン等の炎症関連分子の評価を行った。その結果、小腸組織の中でも特に回腸に高度な好酸球数の増加を認めることが明らかとなった。一方で、好中球、好塩基球、T細胞、ILC2の数はコントロールマウスと有意な差を認めなかった。また、関与するサイトカイン等の炎症関連分子を明らかにするため、消化管における各種サイトカインや細胞マーカーの発現を検討したところ、IL25, Il5等の2型サイトカインと、Trpm5, pou2f3等のタフト細胞関連マーカー等が有意に発現増強していることが明らかとなった。また、消化管組織を用いてトランスクリプトーム解析を行ったところ、コントロールマウスとの消化管組織と比較して2670遺伝子が有意に発現変動することを明らかにすると共に、それらを用いたパスウェイ解析ではTh2, Il-13 signaling pathwayが有意に増強していることが明らかとなった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

実験が順調に進んだため。

今後の研究の推進方策

次年度は予定通り、動物モデルを用いて、各消化管組織における上皮細胞、タフト細胞の分布と、その特徴解析を行う。更に、今年度見出した疾患関連分子、免疫細胞の関与を検討するために、それら分子/細胞の欠損マウスを用いて、同炎症惹起に関与する因子を明らかにする。また、ヒト疾患の消化管組織の遺伝子発現解析を通じて、動物モデルとの類似性の検討し、関与するパスウェイを明らかにする。

報告書

(1件)
  • 2023 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて 2024 2023 その他

すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 3件、 招待講演 3件)

  • [国際共同研究] SIAF, University of Zurich(スイス)

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [国際共同研究] Monell Chemical Senses Center(米国)

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [雑誌論文] Heterogeneity of food protein-induced enterocolitis syndrome (FPIES)2024

    • 著者名/発表者名
      Akashi M, Kaburagi S, Kajita N, Morita H
    • 雑誌名

      Allergology International

      巻: 73 号: 2 ページ: 196-205

    • DOI

      10.1016/j.alit.2024.02.001

    • ISSN
      1323-8930, 1440-1592
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] Food Protein-Induced Enterocolitis Syndrome (FPIES) in Japan2023

    • 著者名/発表者名
      Hideaki Morita
    • 学会等名
      World Allergy Organization Symposium Food and Respiratory Allergies
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会発表] Environmental factors potentially disrupting the gut epithelial barriers2023

    • 著者名/発表者名
      Hideaki Morita
    • 学会等名
      EAACI Summer Symposium on Epithelial Cell Biology 2023
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会発表] Characteristics of Food Protein-Induced Enterocolitis Syndrome (FPIES) in Japan2023

    • 著者名/発表者名
      Hideaki Morita
    • 学会等名
      World Allergy Congress 2023
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 国際学会 / 招待講演

URL: 

公開日: 2023-04-18   更新日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi