研究課題/領域番号 |
23K27646
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補助金の研究課題番号 |
23H02955 (2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54030:感染症内科学関連
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研究機関 | 地方独立行政法人山梨県立病院機構山梨県立中央病院(がんセンター局ゲノム解析センター) |
研究代表者 |
弘津 陽介 地方独立行政法人山梨県立病院機構山梨県立中央病院(がんセンター局ゲノム解析センター), ゲノム解析センター, チーフ研究員 (10793838)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
18,720千円 (直接経費: 14,400千円、間接経費: 4,320千円)
2025年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2024年度: 6,890千円 (直接経費: 5,300千円、間接経費: 1,590千円)
2023年度: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
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キーワード | COVID-19 / SARS-CoV-2 / 耐性 / 免疫 / 新型コロナウイルス / 薬剤耐性 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、新型コロナウイルスに感染した患者において、抗ウイルス薬の治療を受けたにも関わらず効果があまり得られなかった患者を対象に研究を進め、治療効果が得られなかった理由や原因について究明することを目的とする。特に、日常診療で使用され、経口薬であるメインプロテアーゼ(3CLpro)阻害剤について解析を進める。期待される成果として、耐性機序が明らかとなり、耐性変異株の早期診断法の開発や、出現した耐性変異株に対する新規経口薬の開発に向けての基礎的な知見が得られると考えられる。
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研究実績の概要 |
長期間に渡って新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に持続感染している免疫不全患者から、鼻咽腔スワブ検体を採取し、RNA抽出を行った。RNAを逆転写反応によりcDNA合成し、SARS-CoV-2のウイルスコピー量を定量PCR法で測定した。同一検体を使用して抗原量の測定も実施した。十分な量のコピー数があったサンプルを選択して、SARS-CoV-2の全長配列を次世代シークエンス解析により決定した。経時的に得られた検体の全ゲノムデータを比較、クラスタリング解析し、宿主内で変異パターンが急激に変化するウイルス進化が起きている状況を把握することができた。さらに、薬物治療の前後で得られた全ゲノム解析データをもとに、過去のin vitroのデータや、薬剤結合部位に近接する箇所を中心に解析を進め、薬剤耐性に関わる変異の候補をスクリーニングした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
長期ウイルスを排泄している免疫不全患者を中心に検体を収集し、検体からウイルスの全ゲノム解析をすることができた。薬剤耐性への関与の可能性がある変異の同定ができた。患者の血漿からの中和抗体能を測定することを計画しているが、その解析法の進展も計画通りに進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
免疫不全患者の抗体価を測定し、体液性免疫の活性化が内在的に起きているのか、外部から補充した抗体療法により抗体価が上昇しているのかを明らかにする。また、新型コロナウイルスの野生株スパイクタンパク質および実際に患者が感染したウイルスの亜型に対するスパイクタンパク質に対する中和抗体能の測定を実施する。また、全ゲノム解析データを世界中のウイルスデータベース(GISAID)と比較し、耐性変異がどれくらいの割合で存在するのか薬剤投与開始時期との関連を解析する。
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