研究課題/領域番号 |
23K27662
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補助金の研究課題番号 |
23H02971 (2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55010:外科学一般および小児外科学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
田尻 達郎 九州大学, 医学研究院, 教授 (80304806)
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研究分担者 |
原田 結 九州大学, 薬学研究院, 准教授 (00608507)
馬庭 淳之介 九州大学, 医学研究院, 助教 (20847222)
米満 吉和 九州大学, 薬学研究院, 教授 (40315065)
文野 誠久 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (40405254)
川久保 尚徳 九州大学, 医学研究院, 助教 (90711185)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
18,070千円 (直接経費: 13,900千円、間接経費: 4,170千円)
2026年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2025年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2024年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2023年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
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キーワード | 神経芽腫 / 間葉系幹細胞 / 養子免疫治療 / ジシアロガングリシド / 抗GD2抗体 / GD2-MSCs / NK細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は神経芽腫に対する革新的な免疫治療の開発を目的としている。これまでの研究で神経芽腫表面に発現するジシアロガングリシド(以下GD2)に対する抗体を搭載した間葉系幹細胞(GD2-MSCs)を開発し、神経芽腫自然発生モデルマウスにおいて高効率に神経芽腫にhomingし、なおかつADCC活性を誘導するメインエフェクターであるNatural Killer(以下NK)細胞の腫瘍内への誘導能を確認した。この研究を更に発展させるべく、共同研究施設で開発された高活性NK細胞様CD3陰性細胞をGD2-MSCと併用することを立案し、より効率的な養子免疫治療を実現する。
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研究実績の概要 |
これまでにヒトIgG抗体を分泌するGD2-MSCsの開発を行い、in vitroでの抗体の産生、抗原結合能、神経芽腫細胞による腫瘍増殖抑制、NKによるADCC活性は確認出 来たが、一方でin vivoでは神経芽腫マウスモデル(TH-MYCN transgenic mouse)での投与実験において生存率の延長は確認できなかった。 そのため抗体のFcγをヒトIgGからマウスIgGに変更したマウスIgG-GD2-MSCsを開発した。
マウスモデルの開発として、TH-MYCNマウスから得られた腫瘍細胞を同系統マウスに静注することで転移モデルを作成している。これまでのマウスモデルと比較して、免疫が正常なsyngenic modelである点、また、骨髄転移を効率に発症することが確認できており、より臨床に近い形でのGD2-MSCsの効果を実証できる実験系を検討している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
GAIA-102を併用したin vitroでの検討を予定していたが、現在準備中である。
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今後の研究の推進方策 |
研究実施施設である九州大学と京都府立医大の2施設で緊密に連携を図り、in vitroとin vivoの実験をある程度同時並行で進められるように検討している。 九州大学で開発されたGAIA-102を京都府立医大で使用できることで in vivo実験の推進につながると考えている。
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