研究課題
基盤研究(B)
腸管利用膀胱拡大術は、神経因性膀胱など疾患において膀胱容量不足改善する目的で施行される外科治療であるが、腸管粘膜由来の粘液と膀胱 上皮・尿の接触に起因する膀胱内結石や悪性腫瘍発生が術後の長期的問題である。申請者は、上皮を剥離したマウスやラットの結腸へ小腸オルガノイドを移植すると、小腸上皮機能が保持されたまま生着させられる再生医療研究技術を応用して膀胱拡大術に利用する腸管の上皮成分を膀 胱上皮に置換することで術後の長期合併症軽減に応用する着想に至り、本研究ではラット結腸組織へ膀胱オルガノイドを移植する技術を開発し 、移植部位を利用した膀胱拡大術を施行した後の合併症軽減への寄与を検証する。