研究課題
基盤研究(B)
呼吸不全に対する既存の管理は、酸素療法・人工呼吸など肺に依存しており、他臓器を活用した呼吸補助手段は存在しない。我々は腸管を用いた「腸換気法」が哺乳類で実現可能なことを発見した。酸素化Perfluorodecalinの注腸が動脈血酸素化することを証明したが、腸換気法がもたらす酸素化の規定因子は未解明である。本研究では大動物モデルを用いて酸素移行効率のダイナミクスの明確化、腸管支配血管の決定、薬理効果を規定するレシピエント因子の同定を通じて、革新的呼吸補助手段となり得る「腸換気法」の薬理機序の解明をすることで臨床応用への基盤確立を行う。