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人工呼吸器を使用せず呼気陽圧を発生させる呼吸回路用コネクタの開発

研究課題

研究課題/領域番号 23K27702
補助金の研究課題番号 23H03011 (2023)
研究種目

基盤研究(B)

配分区分基金 (2024)
補助金 (2023)
応募区分一般
審査区分 小区分55060:救急医学関連
研究機関大阪大学

研究代表者

吉田 健史  大阪大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (50725520)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2024年度)
配分額 *注記
8,320千円 (直接経費: 6,400千円、間接経費: 1,920千円)
2025年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2024年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2023年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
キーワード人工呼吸器離脱 / 人工呼吸管理 / 気管切開 / 人工呼吸器離脱困難 / 長期人工呼吸器依存
研究開始時の研究の概要

3週間以上の長期人工呼吸管理が必要な患者のほとんどは気管切開を行い、人工呼吸器からの離脱を図っていく。気管切開下での長期人工呼吸管理は、患者予後の悪化だけでなく医療費用の増大につながっている。本研究では、「呼気陽圧 -動的PEEPの発生は人工呼吸器なしには不可能」という従来の常識を破壊し、「流路狭窄機構を有するコネクタにより人工呼吸器を使わなくても呼気陽圧 -動的PEEPを発生させることが可能」という新規技術を創出することで、長期人工呼吸器依存患者における人工呼吸器からの離脱に挑む。

研究実績の概要

我々はブタを使用したクロスオーバー実験を行った。クロスオーバー実験では、surfactant depletionでブタ肺傷害モデルを作成し、2群(Type K vs F&P)で酸素流量を高流量から低流量に段階的に下げ(50LPMから10LPM)、呼吸パラメータとCT画像を比較した。
新規呼吸器コネクタのType K群は従来品F&P群に比べ、流量20LPM以上から高いPEEP発生効果(Type K vs F&P: p<0.01)を認め、流量30LPM以上からCT上無気肺の進行を抑制した(F Type K vs F&P: p<0.05)。さらに、流量50LPMで酸素化が優位的に高かった(Type K vs F&P: 216.2±85.5 vs 120.2±62.1 mmHg, p<0.05)。またType Kは流量10LPMから呼吸回数、流量30LPM以上から自発呼吸努力(delta Pes)と呼吸仕事量 (PTP)を軽減した(Type K vs F&P: p<0.05)。呼吸回数が軽減に加えて、呼気時間が優位的に増えていた(Type K vs F&P: p<0.05)。
従来の気管切開用カニューレに比べて、Type KはPEEPの発生効果が高く、無気肺の進行を抑制し、呼吸仕事量の軽減が認められた。今後はランダム化試験により肺傷害・横隔膜傷害に対する効果の違いを評価する。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

クロスオーバー試験により新規呼吸器コネクタの優位性を確認でき、次のステップに進むことができるため、順調な進展と考えられる。

今後の研究の推進方策

クロスオーバー試験により新規呼吸器コネクタの優位性を確認した。次のステップは、ランダム化試験により新規コネクタの肺・横隔膜に対する効果を評価・比較する。研究計画は順調に進んでおり、変更の予定はなし。

報告書

(1件)
  • 2023 実績報告書

URL: 

公開日: 2023-04-18   更新日: 2024-12-25  

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