研究課題/領域番号 |
23K27705
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補助金の研究課題番号 |
23H03014 (2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55060:救急医学関連
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研究機関 | 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛 |
研究代表者 |
清住 哲郎 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 救急部, 教授 (80818617)
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研究分担者 |
村田 洋章 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, その他, 教授 (10581150)
石神 徳郎 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 防衛医学, 准教授 (20532493)
関根 康雅 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 救急部, 講師 (70951763)
黒川 貴幸 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 防衛医学, 教授 (90995713)
荒木 義之 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 防衛医学, 助教 (30757894)
辰島 大介 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 防衛医学, 助教 (90974858)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
14,170千円 (直接経費: 10,900千円、間接経費: 3,270千円)
2025年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2024年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
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キーワード | メタバース / バーチャルリアリティ / 仮想現実 / 標準化講習 / 救急講習 / 救急標準化講習 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、現状のメタバースにおいて、救急医療の標準化講習がどこまで実施可能であるかを明らかにして、標準化講習をメタバースで行うための要領を言語化する。具体的には、それぞれの標準化講習で求められるコンピテンシーを整理し、どの様な内容を、どの様にメタバースで実施すれば必要な学習効果が得られるかを一般化し、最終的には、さまざまな標準化講習をメタバースで展開するための「ガイドブック」としてまとめる。研究成果は標準化講習の完全なリモート化を実現し、コロナ禍のみならず、教育機関や指導者の偏在による講習受講機会の格差を是正し、標準的な医療を全国に遍く定着させることに寄与する。
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研究実績の概要 |
3年計画の初年度にあたる令和5年度においては、現在展開されている様々な標準化講習で獲得が期待されているコンピテンシーを明らかにするため、各種の救急医療標準化講習の内容を調査した。対象は、日本救急医学会ICLS、病院前外傷講習JPTEC、外傷初期診療講習JATEC、災害対応講習MCLS、内科救急コースJMECC、病院前熱傷講習PBECである。それぞれの講習において獲得が期待されるコンピテンシーを、認知領域(起想、解釈、問題解決)、精神運動領域、情意領域に分類、整理し、メタバースにおける実施の可否、実施できる場合の要領、実施が困難な場合の代替え方法について検討した。その結果、認知領域においては、起想、解釈、問題解決の全てにおいて、メタバースで学習が可能であると判断された。一方、精神運動領域についてはメタバースでの学習は不十分または不可能と判断され、現状の仮想現実技術を超えて、操作感や触覚を仮想空間で再現することが必要と考えられた。情意領域についてはメタバースにおける学習が可能と判断された。結果、ICLSコース、JPTEC、JATECコース、JMECC7コースについては、コースの約6割を占める状況判断と役割分担に関してはメタバースでの学習が可能であるものの、約4割を占める蘇生や治療に関わる手技の学習には限界があり、別途学習の機会を作為する必要があると考えられた。PBECコースとMCLSコースについては、コースの全てをメタバースで実施することが可能と見積もられた。結果に基づいて、講習の一部をメタバースで試行した。試行結果の解析は2年度以降で実施する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初計画に沿って、研究は進捗している。令和5年度まで使用していたメタバースサービスが提供中止となる可能性があるため、代替えシステムについて検討している。
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今後の研究の推進方策 |
令和5年度まで使用していたメタバースサービスが提供中止となる可能性があるため、代替えシステムについて検討する。新しいシステムを使用して、標準化講習の一部または全部を試行し、学習効果を検証する。解析データをもって、、現状のメタバースにおいては、どのようなコンピテンシーをどのように教育すれば、学習効果が期待できるのかを一般化することが、令和6年度の目標である。最終年度となる7年においては、2年度までの検討結果を踏まえて、さまざまな救急医療の標準化講習を、新たにメタバースで展開しようとする際に参考となる「ガイドブック」を作成する。
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