研究課題/領域番号 |
23K27710
|
補助金の研究課題番号 |
23H03019 (2023)
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56010:脳神経外科学関連
|
研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
黒住 和彦 浜松医科大学, 医学部, 教授 (20509608)
|
研究分担者 |
鮫島 哲朗 浜松医科大学, 医学部, 准教授 (00295213)
小泉 慎一郎 浜松医科大学, 医学部附属病院, 講師 (10456577)
根木 宏明 浜松医科大学, 医学部, 助教 (10750193)
山崎 友裕 浜松医科大学, 医学部, 助教 (40781050)
大石 知也 浜松医科大学, 医学部附属病院, 診療助教 (50972428)
|
研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
|
配分額 *注記 |
18,590千円 (直接経費: 14,300千円、間接経費: 4,290千円)
2026年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2025年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2024年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2023年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
|
キーワード | 腫瘍溶解ウイルス / 乳児歯髄幹細胞 / 脳腫瘍 / 自殺遺伝子治療 / PDXモデル / SHED / TK/GCV / 遺伝子細胞治療 / PDX / 浸潤 |
研究開始時の研究の概要 |
悪性脳腫瘍は様々な治療法が試みられているがその予後は極めて不良である。遺伝子治療(自殺遺伝子(TK/GCV)治療、腫瘍溶解ウイルス(OV: oncolytic virus)療法)は有望な新規治療法であるが、依然開発段階である。そこで本研究では、ヒト脱落乳歯歯髄幹細胞(SHED)を用いた遺伝子治療(TK/GCV治療、OV療法)すなわち新規遺伝子細胞療法をさらに効果的な治療法とするため、PDX脳腫瘍モデル研究、SHEDと脳腫瘍とのinteractionの分子機構の解明、 新規OVの作製、投与経路の検討などを行う。
|
研究実績の概要 |
悪性脳腫瘍は様々な治療法が試みられているが、その予後は極めて不良である。遺伝子治療(自殺遺伝子(TK/GCV)治療、腫瘍溶解ウイルス(OV: oncolytic virus)療法)は有望な新規治療法であるが、依然として開発段階にある。そこで本研究では、ヒト脱落乳歯歯髄幹細胞(SHED)を用いた遺伝子治療(TK/GCV治療、OV療法)、すなわち新規遺伝子細胞療法をさらに効果的な治療法とするために、次の項目を検討する。1.PDX脳腫瘍モデルに対するSHED-TK/GCVまたはSHED-OV療法の治療効果の検証、2.SHEDと脳腫瘍とのインタラクションの分子機構を探索し、本治療を増強させる新規因子の同定、3.SHED-TK/GCVまたはSHED-OV治療による治療効果を増強する分子標的薬の探索、新規OVの開発およびSHED+OVへの応用、4.投与経路の選択。 その中で、脳腫瘍モデルに対するSHED-TK/GCVまたはSHED-OV療法の治療効果の検証を行った。SHED-TK/GCV遺伝子細胞療法については、primary cultureを用いて、浸潤部位へのターゲッティングやさらなる抗腫瘍効果が得られるかを調べた。primary cultureを使用し、抗腫瘍効果について確認することができた。浸潤に関しては、spheroid assayなどを行った。今後、PDXグリオーマ浸潤モデルを使用し、その効果を確認する予定である。また、SHED-OV遺伝子細胞療法は既存のOVである従来型のOV(HSVQ)および抗血管新生因子発現OV(RAMBO)を使用し、U87に対する抗腫瘍効果を検討し、併用効果が得られた。さらに、現在はin vivoの実験を行っている。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
SHED-TK/GCV遺伝子細胞療法については、primary cultureを用いて、浸潤部位へのターゲッティングやさらなる抗腫瘍効果が得られるかを調べた。浸潤に関しては、scratch assay、invasion assay、double chamber assay、spheroid assayを行った。 また、SHED-OV遺伝子細胞療法については、既存のOVである従来型のOV(HSVQ)および抗血管新生因子発現OV(RAMBO)を使用し、U87に対する抗腫瘍効果を検討し、併用効果が得られた。相乗効果が得られた可能性があるため、再現実験を行っている。
|
今後の研究の推進方策 |
SHED-TK/GCV遺伝子細胞療法については、PDXグリオーマ浸潤モデルを使用し、その効果を確認する予定である。また、SHED-OV遺伝子細胞療法については、in vivoの結果を出していきたい。その後、SHEDと脳腫瘍とのインタラクションの分子機構を探索し、本治療を増強させる新規因子の同定について検討したい。
|