研究課題
基盤研究(B)
口腔癌の再発や転移は予後を著しく低下させ、早期発見が困難な事からも克服すべき喫緊の課題である.その生存率の中央値は概ね10ヶ月程度 で有効な治療法がないのが現状である.その理由として再発・転移のメカニズムが明らかでないことが挙げられるが、近年癌の微小環境との関 連が分かりつつある.申請者は最近口腔癌治療後の再発や切除後にリンパ節(LN)転移が促進される際、免疫細胞など微小環境変化が生じ治療 抵抗性に関わることを明らかにした.本研究では再発・転移をきたした患者検体や口腔癌オルガノイドを用いてマスサイトメトリー解析等を行 い、治療抵抗性に関わる微小環境細胞の網羅的解析とともに薬剤評価にも応用する.