研究課題/領域番号 |
23K27821
|
補助金の研究課題番号 |
23H03131 (2023)
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
|
研究機関 | 神奈川県立保健福祉大学 |
研究代表者 |
成松 宏人 神奈川県立保健福祉大学, ヘルスイノベーション研究科, 教授 (50524419)
|
研究分担者 |
中村 翔 神奈川県立保健福祉大学, ヘルスイノベーション研究科, 講師 (00740656)
|
研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
|
配分額 *注記 |
18,590千円 (直接経費: 14,300千円、間接経費: 4,290千円)
2025年度: 6,890千円 (直接経費: 5,300千円、間接経費: 1,590千円)
2024年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2023年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
|
キーワード | 人工知能 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では①プロトタイプをもとに、既に取得している予備データを使い、患者、医療従事者ともに日常診療で使用可能な遺伝カウンセリングプロトコールを作成、②テストランによるプロトコール検証、③臨床研究による有用性の証明、の各研究タスクを3カ年で推進する。これらにより、AI Chatbotを活用した遺伝カウンセリング(AI遺伝カウンセリング)の開発を完了する。
|
研究実績の概要 |
遺伝性腫瘍の患者に適切な遺伝診療を行うことで患者の生命予後が改善されることが分かっており、がん診療における遺伝診療の充実が急務となっている。本研究では人工知能(AI)の機能の一つである Chatbot 機能を活用し、遺伝カウンセラーが行っているプレカウンセリング業務をAI Chatbotが担うことで、現行の遺伝カウンセリングよりも、より多くの患者を対象にできる、効率的な遺伝カウンセリング(AI遺伝カウンセリング)を開発することが本研究の目的である。 具体的な計画として、①プロトタイプをもとに、既に取得している予備データを使い、患者、医療従事者ともに日常診療で使用可能な遺伝カウンセリングプロトコールを作成、②テストランによるプロトコール検証、③臨床研究による有用性の証明、の各研究タスクを3カ年で推進する。これらにより、AI Chatbotを活用した遺伝カウンセリング(AI遺伝カウンセリング)の開発を完了する計画である。 2023年度は患者を対象とした少人数による臨床研究「AIを活用した遺伝性乳がん卵巣がん症候群拾い上げシステムの実装研究」のデータを使い、プロトタイプのAI Chatbotが、プレカウンセリング業務、すなわち、正しく家族歴を取得して、NCCNガイドラインに則った遺伝性腫瘍のリスク評価ができるかを検証し、正しい評価ができていることを確認した。また、上記研究で聴取した、AI Chatbot使用に関しての患者の意見を質的に解析し、課題を抽出し、この抽出された課題を解決できるようにAI Chatbotを改修した。また、次年度実施する臨床研究で使用可能なAI Chatbotを活用した遺伝カウンセリングプロトコールを作成した。プロトコールにおいて、AI Chatbotを使ったプレカウンセリングの手順、結果の医師、遺伝カウンセラーとの共有方法を規定した。同時に、スムーズに遺伝カウンセリングを行うためのマニュアルも整備した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
予定していたシステムの改修が順調に進み、次年度の多施設臨床研究を行う準備ができたため。
|
今後の研究の推進方策 |
多施設臨床研究を開始して、開発したシステムの有用性について検証する予定である。
|