研究課題/領域番号 |
23K27825
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補助金の研究課題番号 |
23H03135 (2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 東京医科大学 |
研究代表者 |
大滝 純司 東京医科大学, 医学部, 客員教授 (20176910)
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研究分担者 |
渡邊 洋子 新潟大学, 人文社会科学系, 教授 (70222411)
恒川 幸司 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 准教授 (70556646)
平形 道人 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (30199046)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
18,330千円 (直接経費: 14,100千円、間接経費: 4,230千円)
2026年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2025年度: 11,960千円 (直接経費: 9,200千円、間接経費: 2,760千円)
2024年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 医学教育 / 入学者選抜 / 教育格差 / 経済格差 / 評価の妥当性 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では医学科入試における教育格差の実態と、その悪影響を軽減し幅広く適切な人材を集め受験に向けた望ましい学習を促すための具体的な方策を、多面的な調査と国際比較により探求し成果を発信する。この研究が問うのは、(1) 医学科志願者の減少に教育格差がどのようなメカニズムでどの程度影響しているのか、(2) そこにはどのような公正性の課題が内在しているのか、(3) その影響を軽減し幅広くかつ適切な人材を集める方策は何か、(4) 医学科志願者に受験に向けた望ましい学習を促す方策は何か、の四点である。
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研究実績の概要 |
<面接調査>補助金申請時に想定していた面接調査について、その対象を再検討した。申請時の計画では、医学教育部門の教員を対象にする計画であったが、研究分担者との議論と、それに基づいた研究班以外の研究者や医学科教員への相談も経て、対象を「苦学した経験のある医学科学生、若手医師、若手医学科教員」に変更することにした。 <国際比較>特に参考になる内外の制度や大学等の報告を中心に資料を収集し、次年度に行う予定の海外での訪問調査の内容を検討した。 <質問紙調査>全国の高校生と教員を対象とする質問紙調査について、補助金申請時の計画内容をもとに、実施に向けた検討や必要な物品の購入などの準備を行った。全国の高校の所在地や公開されている情報に関しては、データベースが販売されていることを確認した。調査対象候補の高校への依頼状の郵送や、調査協力者が回答するためのウェブサイトの作成など、調査会社に依頼する作業内容をリストアップした。調査研究の委託に対応可能な調査会社の情報も収集した。 <シミュレーションによる格差の推計>今後の調査研究などで得られる知見と、教育格差を数量的に推計した研究報告をもとに、シミュレーションを用いて医学科進学に関連する教育格差を数量的に推計する作業に関して、先行研究の検索などの情報収集を行った。 <研究成果の発表>日本の医学科入試の妥当性に関するこれまでの研究活動の成果の一部を、日本医学教育学会のシンポジウムで発表した。またそれらの成果のうち、日本リサーチセンターのNational Omnibus Surveyを利用して2021年度に行った、医学部進学者に望ましい資質・能力に関する一般住民を対象とした全国調査の結果を分析し、教育学領域の国際学術雑誌に投稿した。当初は和文誌に投稿する予定だったが、某英文誌からの勧めを受けて英文誌に投稿する準備を進め、査読者からの指摘や質問に対応した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
補助金申請時に計画していた面接調査に関しては、調査対象者について再検討を行い、調査の目的により適した対象に変更することになり、研究方法の妥当性が高まった。 過去の研究成果の発表では、論文を投稿する学術雑誌を和文誌から英文誌に変更したため、投稿作業に時間を要しているが、査読者からの詳細で建設的な指摘や質問を受けて、より学術的に頑健な論文として発表できる見通しになった。 そのほかの部分の研究活動については、ほぼ予定通りに進捗している。
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今後の研究の推進方策 |
本研究では医学科入試における教育格差の実態と、その悪影響を軽減し幅広く適切な人材を集め受験に向けた望ましい学習を促すための具体的な方策を、多面的な調査と国際比較により探求し成果を発信する。この研究が問うのは、(1) 医学科志願者の減少に教育格差がどのようなメカニズムでどの程度影響しているのか、(2) そこにはどのような公正性の課題が内在しているのか、(3) その影響を軽減し幅広くかつ適切な人材を集める方策は何か、(4) 医学科志願者に受験に向けた望ましい学習を促す方策は何か、の四点である。 この研究の推進方策にこれまでと特に変更はなく、面接調査、国際比較、質問紙調査、シミュレーションによる格差の推計、そして研究成果の発表を柱に進めていく。 研究分担者の平形は、定年退職に伴い役割を研究協力者に変更するが、これまで以上に研究に関与できる環境にある。なお、必要に応じて研究分担者や研究協力者を増やすことも考慮する。
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