研究課題/領域番号 |
23K27828
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補助金の研究課題番号 |
23H03138 (2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立がん研究センター |
研究代表者 |
藤森 麻衣子 国立研究開発法人国立がん研究センター, がん対策研究所, 室長 (40450572)
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研究分担者 |
内富 庸介 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (60243565)
明智 龍男 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 教授 (80281682)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
18,590千円 (直接経費: 14,300千円、間接経費: 4,290千円)
2026年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2025年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2024年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2023年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
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キーワード | 倦怠感 / がん / サバイバー / 介入 |
研究開始時の研究の概要 |
日本の新規がん患者は、その多くが倦怠感を経験し、がん治療の継続や復職を妨げる最大要因となっている。倦怠感は患者報告の評価に頼らざるを得ないことから精密な評価が行われておらず、介入方法も社会実装されていないことが、がんサバイバーの全世界的な公衆衛生課題である。本研究では、がんサバイバーの①倦怠感表現型(身体型、精神型、認知型、複合型)を類型化して評価する方法を観察研究により確立する。②倦怠感類型に対応する介入法の整理を行い、社会実装可能な科学的根拠に基づく介入コンポーネントを選定する。③類型化に基づく介入コンポーネントの組み合わせを個別最適化することの有効性を検討する。
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研究実績の概要 |
日本の新規がん患者は、その多くが倦怠感を経験し、がん治療の継続や復職を妨げる最大要因となっている。倦怠感は患者報告の評価に頼らざるを得ないことから精密な評価が行われておらず、介入方法も社会実装されていないことが、がんサバイバーの全世界的な公衆衛生課題である。 本研究では、がんサバイバーの①倦怠感表現型(身体型、精神型、認知型、複合型)を類型化して評価する方法を観察研究により確立する。②倦怠感類型に対応する介入法の整理を行い、社会実装可能な科学的根拠に基づく介入コンポーネントを選定する。③類型化に基づく介入コンポーネントの組み合わせを個別最適化することの実施可能性、有効性を検討することを目的とする。 本年度は、研究体制を構築し、以下、研究①、研究②を実施した。 研究①:がんサバイバーの倦怠感の症状表現型を類型化し、関連要因を検討することを目的とした横断調査を開始した。対象はがんサバイバーであり、倦怠感はCancer Fatigue Scale(CFS)を用いて評価する。関連要因として医学的背景、社会的背景、心理的状態を評価する。CFSの記述統計量から倦怠感を類型化し、多変量解析により倦怠感類型化と特徴と背景因子との関連を検討する。研究計画書を作成し、国立がん研究センター倫理審査委員会の審査を経て、調査を実施するものである。 研究②:類型に対応する科学的根拠に基づく介入法を選定することを目的として、がんサバイバーを対象とした倦怠感に対する介入の有効性を評価した先行研究をレビューしてエビデンスを整理した。整理されたエビデンスに基づき、倦怠感を経験したがんサバイバー、がん患者支援者、がん医療に携わる医療者、研究者らとディスカッションを行い、臨床実装可能な介入コンポーネントの検討を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究①に関して、がんサバイバーの倦怠感の症状表現型を類型化し、関連要因を検討することを目的とした横断調査について、以下の研究計画を立案した。対象はがんサバイバーであり、倦怠感はCancer Fatigue Scale(CFS)を用いて評価する。関連要因として医学的背景、社会的背景、心理的状態を評価する。CFSの記述統計量から倦怠感を類型化し、多変量解析により倦怠感類型化と特徴と背景因子との関連を検討する。調査実施に際して、研究補助員が産休に入ったこと、一般競争入札による契約が施設内で必要となったことから、予定よりも時間を要し、進捗がやや遅れている。 研究②に関しては、概ね当初の予定通り、がんサバイバーを対象とした倦怠感に対する介入の有効性を評価した先行研究をレビューしてエビデンスを整理し、倦怠感を経験したがんサバイバー、がん患者支援者、がん医療に携わる医療者、研究者らとディスカッションを通じて、臨床実装可能な介入コンポーネントを抽出した。
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今後の研究の推進方策 |
研究補助員を補充して今後の研究を推進する。研究1に関しては、調査を完遂し、データを整理し、データベースを作成し、結果の分析を行ったうえで、論文を作成する。研究1,2の結果を踏まえ、研究3で実施するための介入プログラムを作成する。
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