研究課題/領域番号 |
23K27830
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補助金の研究課題番号 |
23H03140 (2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 一般社団法人コミュニティヘルス研究機構 |
研究代表者 |
森田 達也 一般社団法人コミュニティヘルス研究機構, 精神腫瘍学研究部, 研究部長 (70513000)
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研究分担者 |
宮下 光令 東北大学, 医学系研究科, 教授 (90301142)
恒藤 暁 一般社団法人コミュニティヘルス研究機構, 緩和ケア研究部, 研究部長 (70372604)
木澤 義之 筑波大学, 医学医療系, 教授 (80289181)
山岸 暁美 一般社団法人コミュニティヘルス研究機構, コミュニティヘルス研究部, 機構長 (30433626)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
13,780千円 (直接経費: 10,600千円、間接経費: 3,180千円)
2026年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2025年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2024年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2023年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 終末期 / クリニカルパス / 緩和ケア / よい最期 / 遺族 / 終末期ケア / パスウエイ |
研究開始時の研究の概要 |
患者さまが亡くなられる時に、よいお別れ(good death)ができることは終末期ケアの主目的である。イギリスで開発された、リバプールケアパスウエイという標準化パスウエイが国際的に導入されてきたが、イギリスや日本など複数の国で不適切な使用のために使用が中止された。その理由として、①生命予後を正確に予測できなかったこと、②患者・家族とのコミュニケーションが十分できなかったこと、③苦痛緩和を得られる具体的な方法が明示されていなかったことが挙げられている。本研究では、新たな死亡直前期のケアパスウエイの効果を検証する。
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研究実績の概要 |
よいお別れができることは終末期ケアの主目的である。Liverpool Care Pathwayに代表される標準化パスウエイが国際的に導入されてきたが、近年中止が勧告された。理由として、生命予後を正確に予測できなかったこと、患者・家族とのコミュニケーションが十分できなかったこと、苦痛緩和を得られる具体的な方法が明示されていなかったことが挙げられている。 本研究の目的は、新たな死亡直前期のケアパスウエイの効果を検証することである。介入は、終末期の苦痛に対する緩和アルゴリズムと、お別れが言えるように患者・家族の橋渡しを行う看護ケアを軸とする複合介入である。緩和ケア病棟の終末期がん患者を対象として、遺族から見た緩和ケアの質評価(Care Evaluation Scale)や終末期のquality of life(Good Death Inventory)に改善が認められるかを検証する。前者は 日本人にとって望ましい最期がどの程度達成されたかを定量し、後者は終末期のケアの質を測定する。 これまでに緩和ケア病棟における介入が終了した。本年度は、緩和ケア病棟でケアを受けて死亡したがん患者の家族を対象として実施予定である遺族調査の対象者リストを作成するなど、主要評価項目である遺族から見た終末期のQuality of life(Good Death Inventory)、終末期の緩和ケアの質評価(Care Evaluation Scale)の取得のための準備を行った。また、クリカルパスの在宅や施設での検証や実装の課題があるのかを実装の課題を予備的に検討した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
緩和ケア病棟における介入は終了し、アウトカム評価としての遺族調査も来年度に実施できる見込みである。以上より、おおむね順調に進捗しているとした
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今後の研究の推進方策 |
計画にしたがって緩和ケア病棟におけるアウトカム評価としての遺族調査を実施する。在宅・施設においても検証試験が可能であるか、実施可能性やパスの普及の課題を整理する
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