研究課題/領域番号 |
23K27852
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補助金の研究課題番号 |
23H03162 (2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
川上 憲人 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 特任教授 (90177650)
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研究分担者 |
櫻谷 あすか 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 特任講師 (70845461)
今村 幸太郎 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 特任准教授 (80722793)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
18,070千円 (直接経費: 13,900千円、間接経費: 4,170千円)
2026年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2025年度: 7,280千円 (直接経費: 5,600千円、間接経費: 1,680千円)
2024年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 労働者 / 精神健康 / パルスサーベイ / 客観データ / 効果評価研究 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、少数項目による高頻度の調査であるパルスサーベイを用いた労働者のメンタルヘルス対策の手法を確立するために基礎研究から発展研究までの一連の研究を行う。質問票によるパルスサーベイの基礎技術(最適な項目数や頻度、信頼性、妥当性、解釈可能性の評価方法)を確立する。顔画像、音声、神経心理学テストを組み合わせた拡張パルスサーベイを構築し、労働者のメンタルヘルス不調を精度よく予測できるか検証する。パルスサーベイによるセルフモニタリングが労働者の心理的ストレスを軽減するかどうかをランダム化比較試験で検証する。パルスサーベイの情報を利用し職業性ストレスのシミュレーションモデルを開発する。
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研究実績の概要 |
1 ストレスチェック制度調査票の3要件(①ストレスの原因、②ストレスによる心身の自覚症状、③労働者に対する周囲のサポートに関する質問項目を含むこと)を条件に、分担研究者・協力者との討議で職業性ストレス簡易調査票・新職業性ストレス簡易調査票から項目を選定した。項目は尺度を構成する項目因子分析結果で因子負荷量の大きい項目を選んだ。その結果、6項目および15項目のパルスサーベイ調査票を感染した。回答選択肢について4つのオプションを考案し、分担研究者・協力者との討議で1つを選択した。 2 労働者 1448名にインターネット・オンライン調査を実施し、回答者896名(61.9%)のデータからパルスサーベイ有用性は月に1回以上の頻度の場合に高く、負担感は週1回の場合に高く、希望としては6~10項目の場合、隔週から月1回を望む者が最多であった。一方、管理監督者にとって有用なパルスサーベイの頻度は月1回が最多であった。 3 パルスサーベイに定期的に回答しその記録を確認できるパルスサーベイのシステムを構築した。 4 項目数(6項目 vs 15項目)、頻度(毎週1回、隔週1回、4週間に1回)の組み合わせで4群を設定し、各群50名(合計200名)をインターネット調査会社の登録モニターからリクルートし対象とする無作為化比較試験の研究デザインを確定し、インターネット調査会社と打ち合わせを行い、無作為化比較試験の研究倫理審査を申請し承認を得た(2023249NI-(1))。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
無作為化比較試験の研究倫理審査に時間がかかった。
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今後の研究の推進方策 |
パルスサーベイの基礎および最適化に関する研究(ランダム化比較試験)を令和6年度前半に確実に実施する。
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