研究課題
基盤研究(B)
川崎病は乳幼児を中心に発症する原因不明の全身性血管炎であり、患者の約3%に冠動脈瘤や心筋梗塞などの心後遺症をきたす。心後遺症の有無は川崎病患者の長期的な管理を考える上で重要であり、川崎病の罹患自体が成人期以降の心血管疾患の危険因子である可能性があるが、それを明らかにするために必要な疫学研究は十分になされていない。本研究では、申請者らの研究室が実施している川崎病全国調査から登録した川崎病患者の観察集団を前向きに追跡することにより、川崎病の既往が成人期以降の循環器疾患の危険因子になりうるかを明らかにする。