研究課題/領域番号 |
23K27890
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補助金の研究課題番号 |
23H03200 (2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 国際医療福祉大学 |
研究代表者 |
岡田 佳詠 国際医療福祉大学, 成田看護学部, 教授 (60276201)
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研究分担者 |
根本 友見 国際医療福祉大学, 成田看護学部, 准教授 (10633240)
藤澤 大介 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (30327639)
吉永 尚紀 宮崎大学, 医学部, 教授 (80633635)
小林 みゆき 国際医療福祉大学, 成田看護学部, 准教授 (30336474)
天野 敏江 国際医療福祉大学, 成田看護学部, 准教授 (00787955)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
18,590千円 (直接経費: 14,300千円、間接経費: 4,290千円)
2026年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2024年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
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キーワード | 認知行動療法 / 看護師 / スーパービジョン / 看護師教育 / 教育研修 / コンピテンシー / 教育 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、看護師教育でのCBTコンピテンシーの獲得をめざす系統的教育プログラムの開発を目的とする。1.看護基礎教育でのCBT基礎的スキルに係る教育・評価、2.高度実践看護師教育でのエビデンスに基づくCBTの実践教育・評価、3.看護師のCBTコンピテンシーの獲得をめざす研修・スーパービジョン体制の構築・効果検証、4.看護師のスーパーバイザー養成研修プログラムの効果検証の4研究で構成し、段階的・系統的なコンピテンシーの獲得をめざす。
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研究実績の概要 |
本研究は、看護師教育での認知行動療法(以下、CBT)コンピテンシーの獲得をめざす系統的教育プログラムの開発を目的とする。2023年度は、3つの研究計画を進めた。 まず看護学部生・卒業生と教員を対象に、看護基礎教育でのCBT教育内容・評価に関する調査を行った。結果、CBTを教授している教員は93%、そのうち演習を行っているのは30%であった。74%の教員がCBTを学んだ経験があるが、看護基礎教育で教授する内容としては優先順位が低い傾向にあった。一方、学部生・卒業生ともにCBTは患者との関係作りに役立つと回答した者が最多で、基本的コミュニケーションスキルを活用できたと感じていた。 看護系大学院でも修士最終年度生・修了生と教員を対象に、精神看護専攻教育課程でのCBT教育内容・方法・評価に関する調査計画を立案し、国際医療福祉大学倫理審査委員会の承認(23-Im-061)を得た。今後、質問紙・インタビュー調査により、精神看護専攻教育課程でのCBTの教育内容・方法の実態と評価および課題を明らかにする。 本邦の看護師教育におけるCBTコンピテンシーの検討を目的に研究計画も立案し、国際医療福祉大学倫理審査委員会の承認(23-Im-044)を得た。今後第1回調査として、国内のCBT専門家(CBT実践経験6年以上、医師・看護師等の専門資格のある者)を対象に、IAPT(Improving Access to Psychological Therapies)プログラムのCBTコンピテンシーをもとに作成した質問紙を配布する。各項目の合意の程度の点数化を独立作業の後、回収し、統計的に集約する。結果を踏まえ、第2回調査として同対象者に各項目の合意の点数化を再度依頼する。同意率70%で意見集約があったものをコンセンサスが得られたとし、最終結果を対象者にフィードバックし、CBTコンピテンシーを明確化する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
3つの研究を進めることができ、おおよそ順調に進めることができている。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度はまず【研究Ⅱ】の看護系大学院における修士最終年度生・修了生および教員を対象としたCBTの教育内容・方法・評価に関する調査を実施する。修士最終年度生・修了生は約50名、教員は30名程度を想定し、質問紙・インタビューにより、精神看護専攻教育課程におけるCBTの教育内容・方法の実態と評価および課題を明らかにし、カリキュラム案を提示する。 また【研究Ⅲ】として本邦の看護師教育におけるCBTコンピテンシーに関する調査を実施する。第1回調査として、国内のCBT専門家(CBT実践経験6年以上、医師・看護師等の専門資格を有する者)を対象に、IAPT(Improving Access to Psychological Therapies)プログラムのCBTコンピテンシーをもとに作成したコンピテンシーに関する質問紙を配布する。各項目の合意の程度の点数化を独立作業の後、回収し、統計的に集約する。その結果を踏まえ、第2回調査として同対象者に各項目の合意の点数化を再度依頼する。同意率70%で意見集約があったものをコンセンサスが得られたとし、最終結果を対象者にフィードバックし、CBTコンピテンシーを明確化する。その上で既存の看護師向け教育研修・スーパービジョン体制の改訂版を提示し、研修で使用するWEB教材も作成する。 さらに【研究Ⅳ】として看護師のスーパーバイザー養成に関する実態調査を行い、既存のスーパーバイザー養成研修の改訂版を作成し実施・評価する。
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