研究課題/領域番号 |
23K27896
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補助金の研究課題番号 |
23H03206 (2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
松岡 真里 三重大学, 医学系研究科, 教授 (30282461)
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研究分担者 |
平田 美佳 順天堂大学, 医療看護学部, 教授 (40285325)
有田 直子 高知県立大学, 看護学部, 准教授 (70294238)
名古屋 祐子 宮城大学, 看護学群, 准教授 (00631087)
石浦 光世 関西医科大学, 看護学部, 講師 (40846424)
古橋 知子 福島県立医科大学, 看護学部, 准教授 (30295761)
入江 亘 東北大学, 医学系研究科, 助教 (60757649)
南部 美智子 三重大学, 医学系研究科, 助教 (90980459)
大北 真弓 三重大学, 医学系研究科, リサーチアソシエイト (30806914)
竹之内 沙弥香 京都大学, 医学研究科, 准教授 (00520016)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
18,200千円 (直接経費: 14,000千円、間接経費: 4,200千円)
2026年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2025年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2024年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2023年度: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
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キーワード | 小児緩和ケア / 看護師教育プログラム |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、重い障害や難治性疾患等により生命が脅かされる状態にあるこどもとその家族に質の高い小児緩和ケアを届けるために開発した日本版小児緩和ケア看護師教育プログラム内容評価とその教育効果を明らかにし、持続可能な看護師教育プログラム提供システムを構築すること を目指す。本研究は小児緩和ケア看護師教育プログラムの国内初の実装であり、本研究成果は国際的な小児緩和ケア看護師教育プログラムの発展、ひいては小児緩和ケアの対象となるこどもと家族のQOL向上に貢献するものである。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、重い障害や難治性疾患等により生命が脅かされる状態にあるこどもとその家族に質の高い小児緩和ケアを届けるために開発した日本版小児緩和ケア看護師教育プログラム(ELNEC-JPPC)内容評価と教育効果を明らかにし、持続可能な看護師教育プログラム提供システムを構築することである。今年度、包括的な小児緩和ケア看護師教育としては日本初となるELNEC-JPPCを一般応募し、対面およびオンラインの計2回開催した。開催案内後、数時間で応募人数に達し、ニーズの高さを痛感した。対面は32名、オンラインは38名が参加し、同意が得られたものを対象に、教育効果を評価するための小児緩和ケア実践に関する前後比較の調査を実施した。 また、ELNEC-JPPCに参加による実践の変化やさらに必要と考える教育内容を明らかにするために、対面調査に参加した4名を対象にオンラインによるフォーカスグループインタビューを実施し、参加者からの貴重なフィードバックを得ることができた。同時に、小児緩和ケアに携わる看護師のネットワーク構築やELNEC-JPPC開発への関与希望者を募るために、「小児緩和ケアポータルサイト」を立ち上げ、情報発信等に努めた。 同時に、小児緩和ケアの実践、意欲・態度・自信・困難感の変化を明らかにするために、小児緩和ケア看護師教育プログラムに特化した評価指標開発の準備として、関連する先行研究論文16件をレビューした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2025年度まで計4回開催を予定しているELNEC-JPPCは、2024年度内に回開催できた。また、2023年10月開催のELNEC-JPPC参加者の中で同意が得られたものを対象にオンラインによるフォーカスグループインタビューを1回実施した。2024年2月開催後の調査については、2024年度に入り、対象者との日程調整の上実施することを予定しており、ELNEC-JPPC参加による実践への影響を明らかにするための研究は予定通り進んでいる。 小児緩和ケアへの意欲・態度・自身、困難感を明らかにするための評価指標の開発は、先行論文のレビューを終え、研究分担者間で内容を吟味する段階であり、2024年度中の調査実施に向け、おおむね順調に進んでいる。また、2023年度の研修開催後に修正、追加ポイントをメンバー間で共有し、改訂に向けた準備を進めている。
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今後の研究の推進方策 |
ELNEC-JPPCの国内実装について、2024年度も対面とオンラインの開催を計画し、予定通り実施するとともに、前後比較調査への協力者がひとりでも多くなるよう、研究依頼を丁寧行う。2024年度に計画している調査および2023年度実施分のデータも含め分析を進め、2025年度の成果報告に向けた準備を行う。 ELNEC-JPPC改訂およびアドバンス編開発については、2024年度早々に研究分担者および協力者での会議を設け、タイムスケジュールを立案し、予定通り進められるように計画する。 2023年度に行った先行研究レビューをもとに、小児緩和ケアへの意欲・態度・自身、困難感を明らかにするための評価指標の開発に向けた調査研究計画立案、倫理審査申請、調査実施を進める。
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