研究課題/領域番号 |
23K27923
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補助金の研究課題番号 |
23H03233 (2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
金子 典代 名古屋市立大学, 大学院看護学研究科, 教授 (50335585)
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研究分担者 |
岩橋 恒太 帝京大学, 公私立大学の部局等, 研究員 (10789598)
高久 道子 岐阜保健大学, 看護学部, 准教授 (50730090)
本間 隆之 山梨県立大学, 看護学部, 准教授 (90401893)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
2026年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2025年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2024年度: 6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2023年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
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キーワード | デジタル自販機 / 性感染症予防 / 行動経済学 / 早期発見 / セクシャルヘルス / 性的少数者 / 自販機 / HIV / 性感染症 |
研究開始時の研究の概要 |
ウィズコロナ時代を迎え、感染症流行の波に左右されない「持続可能な性感染症予防プログラムの開発」は喫緊の課題である。新型コロナ感染症パンデミックを経て、世界中で非対人接触によるサービス提供のニーズが高まった。この影響を受け、デジタル自動販売機を活用し、HIVや性感染症検査キットを提供といった新たな動きがみられる。本研究は、デジタル自動販売機を開発、実際に活用を試行し、感染リスク層への性感染症の予防資材等を配布するプログラムの評価を行うことを目的とする。
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研究実績の概要 |
令和5年度は、量的調査と結果の成果発表を行った。 自販機を用いたHIV,梅毒の検査キットについて、夜間受け取りの可能性があるか、ニーズがあるか、また実際に受け取りがあるかについてA地域で夜間に自販機を設置、検査キットを配布する試行プログラムを実施した。自販機を用いた郵送検査キットの受け取りを希望するものにはオンラインアンケート回答を依頼したところ120名が回答、実際に設置した自販機から受け取ったものは50名であった。このように人に見られない空間で、また病院保健所が稼働していない夜間に検査キットを受け取るニーズは高いことが示された。今後もこのように自販機でキットを受け取りたいと回答した割合は9割を超えていた。 またHIV STIの感染リスクが高いセクシャルマイノリティ層において、当事者が必要な医療情報や心理的サポートを含む健康関連のサポートは、ピア(同じセクシャリティの友人、コミュニティメンバー)から最も多く得ていること、またピアからのサポートを受けているものの方が心理的健康状態が高い可能性があることもA地域で実施した量的調査により示した。 成果発表については、健康教育学会での発表のみならず、HIV予防に従事するコミュニティヘルスワーカーが集まる全国会議において、本研究成果の共有・公表を行った。また健康医療関連会社からの取材も受けており、自販機を活用した検査提供、予防情報提供については一定のニーズがあることを確認できている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
概ね計画通りに実施できている。日本産の検査キットが配布可能な自販機をレンタルすることが可能となり、検査キットの配布の試行が想定より早くできたこともあり、スムーズに計画が進んでいるためである。
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今後の研究の推進方策 |
R6年度以降は新たに自販機の開発、自販機を用いた資材配布プログラムとその評価につなげていく。具体的には、①国内外の自販機を活用した性感染症検査キットや資材の配布成績や効果についてのレビュー、②自販機開発に向けた開発業者と共同研究者との打ち合わせ、③試作自販機を用いたプレ調査(量的な配布実績、ニーズ・使用感調査、インタビュー調査)を実施を進めていく。
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