研究課題/領域番号 |
23K27942
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補助金の研究課題番号 |
23H03252 (2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
辻 哲也 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (90245639)
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研究分担者 |
石川 愛子 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (10348774)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
13,520千円 (直接経費: 10,400千円、間接経費: 3,120千円)
2025年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2024年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
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キーワード | リハビリテーション / 婦人科がん / 運動療法 / サルコペニア / QOL / 身体活動 / 骨格筋 |
研究開始時の研究の概要 |
婦人科がんでは、治療が終了した後も他のがん種と比較して活動性が低下しやすいが、周術期から術後の経時的な変化を報告したに関する研究はいまだなく、婦人科がんに特化したリハビリテーションプログラムは開発されていない。 そこで、本研究では、子宮体癌の診断で根治手術の実施患者を対象に前方視コホート研究として、手術前から術後12カ月まで経時的にアンケート調査を実施し、身体活動量・健康関連QOLの変化を明らかにし、身体活動量・健康関連QOLに影響を与える因子を抽出し、2)その結果に基づいてリハビリテーションプログラムを構築・公開し、普及啓発を行うことで、実際の臨床場面への社会実装する予定である。
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研究実績の概要 |
子宮体癌の診断で根治手術を実施予定の患者を対象に以下の研究を行い、在宅運動プログラムを開発・公開し、普及啓発を行うことで、実臨床場面へ社会実装する。 研究①:子宮体癌根治手術前後の骨格筋量の変化に関する研究 【目的】後方視観察研究として手術前と術後6・12か月の骨格筋量や質を計測し、術前後の変化や影響する術前・術後因子を明らかにすること。【主要評価項目】CT第3腰椎高位の骨格筋指数(SMI)・密度(SMD)、術前・術後6・12か月の変化量・変化率。【解析方法】多変量解析により、SMI・SMDの術前後の変化量に影響を与える術前・術後因子を抽出し、予測モデルを作成する。【進捗状況】2023年度は患者医療情報のデータ収集および約400例のCT画像計測を実施し、データクリーニングを行い、データセットを作成し、統計解析を一部実施した。 研究②:子宮体癌根治手術後の身体活動・健康関連QOLの経時的変化に関する研究 【目的】前方視コホート研究として、手術前から術後6・12か月の経時的に自記式のアンケート調査を実施し、身体活動量・健康関連QOLに影響を与える因子を抽出すること。【主要評価項目】健康関連QOL(EORTC QLQ-C30)【解析方法】術後6・12か月の健康関連QOLの各項目を目的変数として、基本情報、腫瘍情報、SMI・SMD等の説明変数を用いて、多変量解析を行い、術後6・12か月の予測因子を抽出する。【進捗状況】2023年度は症例登録、医療情報のデータ収集、CT画像計測、術後6・12か月のアンケートの回収を実施した。 研究③:自宅での非監視下運動療法プログラムについては、子宮体癌の手術を実施され退院直後・6か月後にウエアブル端末を装着し、生活場面での身体活動量や生体情報を収集し、基本情報や腫瘍情報、SMI・SMD等の因子との関係を解析する。【進捗状況】2024年度から開始予定。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2023年度の研究①②③の進捗は以下のとおりであり、当初の予定どおりほぼ実施できている。 研究①:2023年度は患者医療情報のデータ収集および専用のアプリケーションを用いてCT画像計測を実施した。約400例の計測は予定どおり実施され、データクリーニングを行い、データセットを作成し、統計解析を実施した。 研究②:2023年度は症例登録、患者医療情報のデータ収集、CT画像計測を進める予定であったが、滞りなく行えている。2024年度は、症例登録を継続して進め完遂させた後、統計解析を実施する予定である。 研究③:2024年度から開始する予定である。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度の研究①②③の予定は以下のとおりであり、当初の計画どおりに実施する予定である。 研究①:2023年度から引き続いて、統計解析を継続し完了する。その結果をもとに、英文論文の作成、婦人科やリハビリテーション関連学会での研究発表を行う予定である。 研究②:2023年度から引き続いて、症例登録を継続して進める予定である。 研究③:本研究は本年度から開始を予定している。研究計画書を作成し、倫理委員会承認後に、症例登録を開始する。
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