研究課題
基盤研究(B)
本研究では,教科書や図書の中の図表を点図に置換する際に必要な凹刺激の触読性の向上と適切な触察動作を明らかにすることを目的とする.具体的には,点字教科書や点字図書で用いられるグラフ等を想定して提示刺激を製作し,凹線の触読性は,正答率・触読時間・主観評価(触読のしやすさ)を評価指標として定量的に評価し,方眼紙の升目を想定した凹点による格子線の線間隔が触読性に及ぼす影響を明らかにする.また,点図の方眼における凹線と凸線の距離が触読性に及ぼす影響についても調べる.そして,点字出版物に用いられる凹線を触察する際の触察方法が触読性に及ぼす影響についても調べることで適切な触動作も明らかにしていきたい.