研究課題
基盤研究(B)
老化や認知症を発症することにより認知機能が低下します。特に、外部環境からの変化に対して考え方を柔軟に変化させることができる能力である、認知的柔軟性の機能が低下します。この認知的柔軟性は、腸内細菌叢の組成を人工的に操作した動物個体で大きく変化します。一方、腸内細菌叢が産生する腸内細菌代謝産物が、腸管を刺激して消化管ホルモンの分泌を促し、脳神経系を活性化する可能性が考えられます。そこで本研究では、認知的柔軟性の制御に関与するのではないかと考えられる腸内細菌叢から脳への情報伝達機構の分子基盤を明らかにします。