研究課題
基盤研究(B)
糖尿病に対する再生医療として多能性幹細胞由来膵臓β細胞(SC-β)を用いた臨床試験が実施されているが、治療効果にバラツキがある。より良好な効果を得るの為には細胞製造方法の改良が必要であり、インスリン分泌(質)増加・収率(量)向上・長期維持(保護)の実現が切望されている。従来のSC-β培養の栄養環境は至適化されていない事実を踏まえ、本研究では、分化培地中の栄養因子、特にアミノ酸・微量元素・腸内細菌由来代謝物に着目し、β細胞の成熟化・保護の為に最適な栄養環境を見出す。高品質なSC-βの大量取得方法が確立できれば、希望する全ての患者さんに細胞治療を提供する次世代糖尿病治療を創造できる。