研究課題
基盤研究(B)
COVID-19患者を対象に行われた調査研究によって、骨格筋量が少ない患者ほど死亡率が高いことが報告されている。感染症罹患時に発熱によるエネルギー消費、寝たきりによる不活動、絶食による摂取エネルギー不足が相まって筋肉が萎縮することから、積極的な筋タンパク質分解によ って産生される因子が感染症罹患時の適切な免疫応答を制御すると考えられる。本研究は、筋タンパク質分解を阻害できる実験動物を用い、細菌・ウイルス感染による病態の変化を調べることで、生体防御システムにおける骨格筋の新たな役割を明らかにし、筋タンパク質分解由来の免疫調節因子の同定を目指す。