研究課題
基盤研究(B)
肝癌は罹患率の高い癌の一つであり、近年、非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)や非アルコール性脂肪肝炎(NASH)が原因となって発症する代謝性肝癌が増加している。加齢に伴い発症する癌の機序として、細胞老化とそれを排除するクリアランス機構の関与が明らかとなり、肝癌においても、老化肝細胞の癌化が示唆されている。代謝性肝癌の発症抑制に対する運動療法の効果が示唆されてきたが、老化肝細胞とそのクリアランス機構に対する運動療法の効果は不明である。本研究では、代謝性肝癌の発症における老化細胞クリアランス機構に対する運動療法の効果と運動時に増加する新規のマイオカインであるオンコスタチンMの関与を解明する。