研究課題
基盤研究(B)
これまで,マルチンゲールの分布論的漸近展開,連続時間のミキシングマルコフ過程の汎関数に対する漸近展開, 非エルゴード的統計における 混合型極限を持つマルチンゲールに対する漸近展開の理論を与えたが, 漸近展開の誤差は分布の滑らかさに関係し,Malliavin解析(無限次元 確率解析)が重要な役割を演じる. さらに,Wiener汎関数の漸近展開およびSkorohod積分の漸近展開においては, Malliavin解析の作用素によ って漸近展開公式が表現される. 本研究はこの方法を発展させ,確率過程の統計学および統計計算の基礎となる, 極限定理・漸近展開の理論を 築くことを目指している.