研究課題/領域番号 |
23K28097
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補助金の研究課題番号 |
23H03407 (2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分60080:データベース関連
小区分62020:ウェブ情報学およびサービス情報学関連
合同審査対象区分:小区分60080:データベース関連、小区分62020:ウェブ情報学およびサービス情報学関連
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研究機関 | 専修大学 |
研究代表者 |
小杉 尚子 専修大学, ネットワーク情報学部, 教授 (80589648)
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研究分担者 |
浦上 克哉 鳥取大学, 医学部, 教授 (30213507)
丹羽 真一 福島県立医科大学, 医学部, 博士研究員 (30110703)
児玉 直樹 新潟医療福祉大学, 医療技術学部, 教授 (50383146)
押山 千秋 北陸先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 特任講師 (30827514)
清水 幸子 名寄市立大学, 保健福祉学部, 准教授 (60575265)
石井 健太郎 専修大学, ネットワーク情報学部, 教授 (10588742)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
18,330千円 (直接経費: 14,100千円、間接経費: 4,230千円)
2026年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2025年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2024年度: 9,880千円 (直接経費: 7,600千円、間接経費: 2,280千円)
2023年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
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キーワード | 音楽療法 / 認知症 / 臨床効果の自動評価 / 技術基盤開発 / 臨床効果 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では認知症高齢者に対する音楽療法に着目し、音楽療法士と音楽療法を受療する認知症高齢者の映像データ、楽器類に装着したセンサのデータ、体温や心拍などのバイタルデータ等と臨床評価データを用いて、音楽療法の臨床効果の機序を解明し、それに基づいて音楽療法の臨床効果を客観的・自動的に評価可能なICT技術基盤環境を開発する。音楽療法は認知症高齢者の介護負担増大に影響する「行動・心理症状」に対する効果が既知であるため、本研究の成果により音楽療法の臨床効果を最大化し、介護者の負担が軽減されることが期待されると共に、音楽療法以外の心理社会的療法の臨床効果の機序解明・臨床効果評価に資することを目指す。
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研究実績の概要 |
本研究は心理社会的療法(非薬物療法)の臨床効果を、客観的かつ自動で評価するためのICT技術を用いた基盤環境(システム)の開発を目指している。具体的には認知症高齢者に対する音楽療法に着目し、2023年度は音楽療法の臨床効果に関連すると考えられる認知症高齢者の反応や音楽療法士のアプローチなど(以下、「MT交流」と呼ぶ。MT交流とは音楽療法士によるアプローチ(受療者への声掛けや会話、選曲、キーやテンポを受療者に合わせた伴奏等)と受療者の反応(発話、笑顔、リズムに合わせた体動等)のこと。MTはMusic Therapyの略))に関して、研究代表者がこれまでに収集した認知症高齢者に対する音楽療法の臨床実践(臨床研究)の映像データの分析と、認知症介護の専門家や認知症高齢者に対する音楽療法の臨床実践の経験がある音楽療法士へのヒアリングを通して情報収集を行った。そして収集した情報に基づいて、MT交流に関する情報を自動抽出するためのICT技術(ソフトウェア、デバイスなど)を選定した。また、それらのICT技術を用いて、実際にMT交流の自動抽出の可否や改善点などを調査・検討するために、認知症高齢者に対する音楽療法の臨床研究の実施を計画・準備した。具体的には臨床研究に協力する介護施設や音楽療法士をリクルートし、使用する物品類の選定・調達や、研究倫理審査の申請準備を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2023年度から新たに担務した学内業務によって、当初予定通りの研究エフォートを確保できなかったため、進捗がやや遅れてしまった。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は当初予定通りのエフォートを確保できる見通しのため、2023年度の進捗の遅れを取り戻せるように研究を進めたいと考えているが、認知症高齢者を対象とした臨床研究については、これまで通り安全に十分配慮して丁寧かつ慎重に進める予定である。 2024年度は研究代表者が保持している映像データの分析や認知症高齢者の介護者・音楽療法士へのヒアリングなどを継続するが、認知症高齢者に対する音楽療法の臨床研究も開始し、MT交流に関する情報をできるだけ多く収集して、MT交流を自動抽出するための技術の確立を目指す。そしてそれを2025年度以降に予定している音楽療法の臨床効果の自動評価のためのICT技術を用いた基盤環境(システム)の開発に繋げていく予定である。
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