研究課題
基盤研究(B)
経頭蓋脳刺激法は,近年,神経疾患治療に利用されているが,その中でも従来の磁気刺激法には空間局在性に課題があった.その欠点を解決するために,私たちは多配列の磁気刺激法を開発してきたが,脳深部到達性が不十分であった.そのため,超音波刺激を応用した新たな神経活動誘発デバイスを独自に開発している.本研究では,この方法をさらに発展させ,小型の超音波刺激装置を開発する.そして,体内神経伝達物質を聴覚路の神経系に送達して,耳鳴りを抑制する方法が有効かを動物実験で検証し,それに伴う技術基盤を構築する.最終的に,ヒトへの応用が可能な装置構成を確立し,聴疾患の治療に貢献することを目指している.