研究課題/領域番号 |
23K28119
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補助金の研究課題番号 |
23H03429 (2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分61020:ヒューマンインタフェースおよびインタラクション関連
小区分62040:エンタテインメントおよびゲーム情報学関連
合同審査対象区分:小区分61020:ヒューマンインタフェースおよびインタラクション関連、小区分62040:エンタテインメントおよびゲーム情報学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
蜂須賀 知理 東京大学, 大学院情報学環・学際情報学府, 講師 (50849221)
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研究分担者 |
割澤 伸一 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 教授 (20262321)
栗田 佳代子 東京大学, 大学院教育学研究科(教育学部), 教授 (50415923)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
14,950千円 (直接経費: 11,500千円、間接経費: 3,450千円)
2025年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2024年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2023年度: 9,880千円 (直接経費: 7,600千円、間接経費: 2,280千円)
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キーワード | 授業形態 / 情報受容メカニズム / 情報伝達手段 / 伝え方 / 授業内容 / 感覚器 / 情報受容特性 / 情報伝達手法 |
研究開始時の研究の概要 |
オンライン教育(学習)の急速な普及に伴う授業形態の多様化は、物理的な学習環境の多様性をもたらし、学習者の感覚器(視覚、聴覚など)の特性における弁別閾や注意配分、すなわち情報受容メカニズムに影響を与える。そのため、教師の情報伝達方策には新たな最適化が求められる。本研究では、この方策の最適化を目的として、授業形態(対面型・オンライン型など)によって変わる学習者の情報受容メカニズムの解明と、教師による効果的な授業内容の伝え方(非言語情報の活用)の方策の構築を実施する。
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研究実績の概要 |
本研究では、授業形態の多様化に対応した教師による効果的な授業内容の伝え方に着目し、授業形態(対面型・オンライン型 等)によって変わる学習者の情報受容メカニズムを解明するとともに、教師による効果的な授業内容の伝え方について、新たな方策を構築することを目的としている。 研究期間1年目では、「授業形態別の制約条件抽出と実験システムの構築」を実施した。制約条件の抽出においては、授業形態の変化に伴う環境的要因と、人間の感覚器の受容特性を軸としたマップを作成した。作成したマップの検討から、学習者の情報受容状態の計測および教師と学習者のコミュニケーションの状態把握が可能であることより、両者の視線に注目した実験実施の方針を固めた。そこで、実験システムの構築においては、教師および学習者の視線計測が可能であり、またアイコンタクトのようなコミュニケーションの状態把握も可能とするウェアラブル型の視線計測装置2台を導入した実験環境を設計・構築した。 構築した実験環境の有用性確認のため、予備実験として対面環境とオンライン環境における二者によるコミュニケーション(会話)実施時の視線および主観計測実験を実施した。予備実験の結果から、情報伝達の制約条件を変えながら、学習者の情報受容特性(視覚、聴覚など)を計測することが可能な実験環境が構築できたことを確認するとともに、2件の学会発表を通じて主に教育工学分野の国内外の専門家の意見収集も実施した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の予定通り、研究期間1年目の実施内容「授業形態別の制約条件抽出と実験システムの構築」を完了し、実験環境の有用性確認を目的とした予備実験を実施していることより、現在までの進捗状況はおおむね順調であると考えている。 予備実験の結果については、国際会議および国内学会にて各1件(合計2件)の学会発表を行い、主に教育工学分野の専門家からフィードバックを得ている。現在は、学会発表にて得られたフィードバックに基づき、次年度の実験実施に向けて実験環境および実験条件設定の精査を進めている。
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今後の研究の推進方策 |
今後は研究計画に基づき、「情報受容特性の計測とメカニズム仮説の立案」と「仮説検証と方策の効果検証および体系マップ化」を研究期間2年目と3年目に実施する。今後の研究の推進において重要である「情報受容特性の計測」実験においては、研究期間1年目に構築した実験システムを活用し、より授業環境に近い状況での学習者の情報受容特性の検討を進める。
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