研究課題
基盤研究(B)
タンパク質間相互作用 (PPI) を標的とするような薬剤設計において、環状ペプチドが注目されている。RaPID法など、タンパク質に結合する環状ペプチドを実験的に発見することは可能であるが、どのような結合構造を示すかを知る必要がある。本研究では、アミノ酸プローブを導入した共溶媒分子動力学シミュレーションと、タンパク質表面上におけるアミノ酸配置の組合せの最適化を行うことで、薬剤標的タンパク質の新規発見と、環状ペプチドの設計を同時に行う手法を開発する。従来独立に行われてきた標的タンパク質の探索と薬剤分子設計の同時実行は、標的タンパク質の選択に新たな指針を与え、薬剤分子設計を容易にするものである。