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噴火年代が異なる火山島の三宅島と御蔵島における植生と土壌の長期火山遷移

研究課題

研究課題/領域番号 23K28271
補助金の研究課題番号 23H03581 (2023)
研究種目

基盤研究(B)

配分区分基金 (2024)
補助金 (2023)
応募区分一般
審査区分 小区分64040:自然共生システム関連
研究機関筑波大学

研究代表者

上條 隆志  筑波大学, 生命環境系, 教授 (10301079)

研究分担者 金子 信博  福島大学, 食農学類, 教授 (30183271)
西澤 智康  茨城大学, 農学部, 教授 (40722111)
吉田 智弘  東京農工大学, 農学部, 准教授 (60521052)
田村 憲司  筑波大学, 生命環境系, 教授 (70211373)
長尾 眞希 (浅野眞希)  筑波大学, 生命環境系, 助教 (80453538)
廣田 充  筑波大学, 生命環境系, 教授 (90391151)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2024年度)
配分額 *注記
12,740千円 (直接経費: 9,800千円、間接経費: 2,940千円)
2025年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2024年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2023年度: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
キーワード生態系の回復 / 土壌生成 / 栄養塩 / 土壌微生物 / 生態系機能 / 土壌 / 生態系 / 火山島 / 遷移 / 植生遷移 / 伊豆諸島
研究開始時の研究の概要

陸上生態系は火山噴火によって破壊された後、植生や土壌が回復し、定常状態になるとされてきた。しかし、ハワイ諸島における長期研究(成立年代の異なる立地の比較)によれば、植生回復後も変化は継続し、生態系機能が衰退することが明らかにされた。本研究では伊豆諸島の三宅島と御蔵島を用い、3年代の立地(23年経過、約800年~2500年経過、約5000年~25000年経過)を用いて、長期火山遷移を明らかにする。そのために、生物群集、土壌、生態系機能に関する調査を行う。特に、分解速度の減少といった衰退過程が存在するかどうか、ならびに、噴火直後を含めた長期的土壌生成に着目して研究を実施する。

研究実績の概要

調査区の設定:三宅島において、調査区を設定した。特に、これまで継続してきた地点に加え、高標高の常緑広葉樹林調査区を設定することができた。これにより、標高を揃えた(環境条件を揃えた)形での生態系の時間変化を追跡することが可能となった。御蔵島においては、調査区設定に関する許可を得て、調査地の位置を決定した。主要な調査区としては、24年経過生態系(三宅島5地点前後)、800年から2500年経過生態系(三宅島2~3地点)、5000年から25000年経過生態系(御蔵島4地点前後)となった。これにより、標高300m~550mの範囲で全年代の比較が可能となった。
土壌呼吸の測定:三宅島において、24年経過生態系(ハチジョウススキ草原2地点。オオオバヤシャブシ林1地点)、800年から2500年経過生態系(スダジイ林1地点)において、土壌呼吸の測定のためのチャンバーを設置し、およそ2ヶ月に1回の頻度でアルカリ吸収法による現地土壌呼吸の測定を開始し、各地点の二酸化炭素フラックスとその季節変化を求めた。また、これら調査区には、土壌温度計、土壌水分計を設置し、環境条件のモニタリングを開始した。
植生調査:三宅島において、先駆植物であるハチジョウススキに関する2000年噴火跡地における生育状況調査を行った。
土壌と土壌微生物解析用サンプリングと解析:三宅島の2000年噴火跡地を中心に分析用サンプルを採取した。微生物についてはメタゲノム解析を行い、土壌については、特に団粒構造に着目した構造解析を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

調査区の選定が完了したこと。土壌呼吸速度の測定が開始できたことから、「(2)おおむね順調に進展している。」と判断した。

今後の研究の推進方策

調査区の設定:三宅島の調査区設定は完了しており、御蔵島の調査区を進める(地点としては決定済み)。また、調査区内の植生調査を行うとともに、スダジイ、ハチジョウススキ、オオバヤシャブシの葉を採取し、葉の成分分析を行う。
土壌呼吸の測定:三宅島において、24年経過生態系(ハチジョウススキ草原2地点。オオオバヤシャブシ林1地点)、800年から2500年経過生態系(スダジイ林1地点)において、およそ2ヶ月に1回の頻度でアルカリ吸収法による現地土壌呼吸の測定を開始し、各地点の二酸化炭素フラックスとその季節変化を求める。また、設置された土壌温度計、土壌水分計を設置し、環境条件のモニタリングを継続する。
土壌動物調査:三宅島と御蔵島において、土壌動物相に関する調査を行う。ミミズについてはハンドソーティング法、中大型土壌動物についてはツルグレン法で行う。
土壌と土壌微生物解析用サンプリングと解析:三宅島と御蔵島において、分析用サンプルを採取する。微生物についてはメタゲノム解析を行う。土壌については、特に団粒構造に着目した構造解析を行うとともに、リンの形態に関する分析を行う。

報告書

(1件)
  • 2023 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2024 2023

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] 比重分画を用いた三宅島2000年噴火後の植生回復が表層土壌発達に与える影響の評価2024

    • 著者名/発表者名
      柴沼玲那, 浅野眞希, 上條隆志, 田村憲司
    • 学会等名
      日本生態学会第71回全国大会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] 三宅島2000年噴火火山灰上に成立した先駆植物群落における中大型土壌動物群集2023

    • 著者名/発表者名
      本間伸太朗, 上條隆志, 吉田智弘, 青山友輝
    • 学会等名
      植生学会第28回大会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] 三宅島2000年噴火後の火山灰堆積地における土壌動物の火山灰中の鉛直分布2023

    • 著者名/発表者名
      本間伸太朗, 上條隆志, 吉田智弘, 青山友輝
    • 学会等名
      第45回日本土壌動物学会大会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書

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公開日: 2023-04-18   更新日: 2024-12-25  

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