研究課題
基盤研究(B)
イギリス植民地支配の権威主義的性格こそが現在の権威主義化を招いたという仮説を検証するために、インド、パキスタン、バングラデシュ、スリランカの旧英領植民地四カ国の比較研究を行う。具体的には、①植民地統治の権威主義的制度の継承、②これら制度の独立後の運用、③権威主義的支配に対する市民の意識と行動、の三点について調査、分析を行う。これにより、これまで十分に研究が進んでこなかった南アジア旧英領植民地の比較研究に新たな地平を切り開くと同時に、グローバルに進展する民主主義の危機についても、新たな視点を提供する。