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格差を是正する国際協力 地域研究からの理論構築

研究課題

研究課題/領域番号 23K28321
補助金の研究課題番号 23H03631 (2023)
研究種目

基盤研究(B)

配分区分基金 (2024)
補助金 (2023)
応募区分一般
審査区分 小区分80010:地域研究関連
研究機関法政大学

研究代表者

友松 夕香  法政大学, 経済学部, 教授 (70814250)

研究分担者 麻田 玲  山口大学, 経済学部, 講師 (00767361)
絵所 秀紀  法政大学, 比較経済研究所, 研究員 (10061243)
寺内 大左  筑波大学, 人文社会系, 准教授 (10728140)
網中 昭世  独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所, 地域研究センターアフリカ研究グループ, 研究員 (20512677)
研究期間 (年度) 2024-04-01 – 2028-03-31
研究課題ステータス 交付 (2024年度)
配分額 *注記
18,070千円 (直接経費: 13,900千円、間接経費: 4,170千円)
2027年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2026年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2025年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2024年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2023年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
キーワードグローバル格差 / 開発援助政策 / 国際協力 / グローバリゼーション / 政策 / 感情 / 経済格差 / 地域研究
研究開始時の研究の概要

21世紀、国家間の経済格差が縮小する一方、個人間の経済格差が拡大し続けている。国際協力では、経済的な不平等は「経済成長」と「貧困削減」のアプローチで解消できるものと想定されてきた。しかし、とくに低所得国の若い世代は高等学校を卒業しても雇用機会を得られず、メディアを通じて国内・世界での経済格差を目の当たりにし、不満を募らせている。本研究では、格差や不信感を生み出してきたグローバリゼーションの非対称性に注目し、格差是正に向けた国際協力の新たなアプローチをアジア・アフリカの事例を用いて構想・理論化する。

研究実績の概要

2024年度は、研究代表者(友松)と分担者(麻田・網中・絵所・寺内)の全員がフィールドワークを実施した。とくに友松と寺内(分担者)においては、2023年度にできなかった調査を2024年度に実施することができた。

友松は、調査地の一つのブルキナファソで政情不安が続いていたことから、ブルキナファソにかわりトーゴとコートジボワールで調査をしたが、予定以上の成果を得ることができた。トーゴは旧仏領であり、旧英領のガーナの零細女性商人の中国製品の輸入品の買付に同行した。ユーロとペッグされ西アフリカの旧仏領諸国を中心に継続使用されている植民地通貨CFAフランとガーナ通貨の為替取引をめぐる西アフリカ域内の経済問題のフィールドデータを取得した。また、コートジボワールでは、旧仏領諸国の反仏・反欧米感情をテーマに、ポップソングやTikTokのインフルエンサーによる投稿と現地の人びとの反応に関する分析を現地の調査協力者と実施した。西側の開発援助や親ロシア化をめぐる人びとの考えについても聞き取りをおこなった。

2024年度は研究会を3回開催した。第三回研究会(2024.4.15)は網中が「モザンビーク・南アフリカ国境付近から「格差」と「国際協力」を考える」、寺内が「インドネシアでの国際資源管理認証制度について」を報告した。第4回研究会(2024.7.8)では友松が図書『グローバル格差と国際協力(仮)』の原稿を発表し、討論した。第5回研究会(2024.12.8)では、網中が「アフリカ市民社会論再考」、絵所が「ミンダナオにおける政府主導=外国援助機関支援型アグリビジネス カカオ生産小農を事例として」、麻田が「都市部と農村部のくらしと格差」を発表した。

現在までの達成度
現在までの達成度

2: おおむね順調に進展している

理由

2024年は2年目にあたるが、本共同研究をひとつのプロジェクトとしてまとめるうえで各研究者のフィールドワークによるデータ収集は順調に進んでいる。また、それぞれが扱うテーマと事例が一通り出そろったと考えている。

今後の研究の推進方策

2025年度は、これまで実施した基金分の調査の成果も踏まえて学会発表をおこなう。2025年11月開催の国際開発学会にて全員参加でセッションを組む予定で考えている。そのために、第6回研究会を7月に開催し、その際に概要の原稿を共有し討論する。

報告書

(2件)
  • 2024 実施状況報告書
  • 2023 実績報告書
  • 研究成果

    (14件)

すべて 2025 2024 2023

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 2件、 招待講演 2件) 図書 (7件)

  • [雑誌論文] 書評 松田素二・フランシス B. ニャムンジョ・太田至編著『アフリカ潜在力が世界を変える――オルタナティブな地球社会のために』2025

    • 著者名/発表者名
      友松夕香
    • 雑誌名

      アジア経済

      巻: 66(1) ページ: 77-81

    • 関連する報告書
      2024 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 「開発のケーララ・モデル」の変容 : 海外移民=送金州への転換と意図せざる結果2024

    • 著者名/発表者名
      絵所 秀紀
    • 雑誌名

      経済志林

      巻: 92(1-2) ページ: 41-122

    • 関連する報告書
      2024 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 戦後の現代インド経済研究の歴史を振り返って2024

    • 著者名/発表者名
      絵所秀紀
    • 雑誌名

      アジア研究

      巻: 70(1) ページ: 106-128

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 所得分配・所得格差に関する覚書:研究史の一サーベイ2023

    • 著者名/発表者名
      絵所秀紀
    • 雑誌名

      経済志林

      巻: 91(3) ページ: 103-146

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 若者の政治参加と民主主義への期待 競争的権威主義下におけるモザンビークの経験2025

    • 著者名/発表者名
      網中昭世
    • 学会等名
      世界銀行・朝日新聞社・アジア経済研究所共催・国際シンポジウム「アフリカはいま:未来を担う若い大陸のチャンスとチャレンジ」(2025年2月12日)
    • 関連する報告書
      2024 実施状況報告書
  • [学会発表] Role of Knowledge in Addressing the Core Development Issues in South: Issues and Evidence)2023

    • 著者名/発表者名
      Hideki Esho
    • 学会等名
      Plenary Speaker (Plenary 4), The 20TH Globelics International Conference 2023, 11-14, October 2023, Gulati Institute of Finance and Taxation, Thiruvananthapuram, India
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会発表] Continuity and Discontinuity of Kerala Model of Development2023

    • 著者名/発表者名
      Hideki Esho
    • 学会等名
      Invited Lecture at K .N. Raj School of Economics, Mahatma Gandhi University, 16 October, 2023
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 国際学会 / 招待講演
  • [図書] 「料理をとおして会話する フィールドの女性たちとの関係性の構築」『入門 食と農の人文学』湯澤 規子・ 伊丹 一浩・藤原 辰史(編)2024

    • 著者名/発表者名
      友松夕香
    • 総ページ数
      300
    • 出版者
      ミネルヴァ書房
    • 関連する報告書
      2024 実施状況報告書
  • [図書] 「ジェンダー政策を再考する ガーナ農村部の女性の地位向上と労働・家計負担の増加」『労働の理念と現実(イスラーム・ジェンダー・スタディーズ8)』長沢栄治(監)岩﨑 えり奈・岡戸 真幸(編)2024

    • 著者名/発表者名
      友松夕香
    • 総ページ数
      272
    • 出版者
      明石書店
    • ISBN
      4750357391
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [図書] 摩擦 : グローバル・コネクションの民族誌2024

    • 著者名/発表者名
      石橋弘之、岩原紘伊、寺内大左、難波美芸、箕曲在弘(共訳)アナ・ツィン(原著)
    • 総ページ数
      474
    • 出版者
      水声社
    • ISBN
      9784801007871
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [図書] 「国際開発のジェンダー政策」『論点・ジェンダー史学』 山口みどり・弓削尚子・後藤絵美・長志珠絵・石川照子(編)2023

    • 著者名/発表者名
      友松夕香
    • 総ページ数
      320
    • 出版者
      ミネルヴァ書房
    • ISBN
      4623093506
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [図書] 開発の森を生きるーインドネシア・カリマンタン 焼畑民の民族誌2023

    • 著者名/発表者名
      寺内大左
    • 総ページ数
      493
    • 出版者
      新泉社
    • ISBN
      4787722077
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [図書] 「ダイヤモンド研磨産業とエビ養殖業」佐藤隆広編『経済大国インドの機会と挑戦』2023

    • 著者名/発表者名
      絵所秀紀
    • 総ページ数
      504
    • 出版者
      白桃書房
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [図書] 「インドの二つの組立型製造業―自転車産業とトラクター産業―」佐藤隆広編『経済大国インドの機会と挑戦』2023

    • 著者名/発表者名
      絵所秀紀
    • 総ページ数
      504
    • 出版者
      白桃書房
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書

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公開日: 2023-04-18   更新日: 2025-12-26  

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