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観光地域づくり資するイベント・レガシーの戦略的形成に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 23K28337
補助金の研究課題番号 23H03647 (2023)
研究種目

基盤研究(B)

配分区分基金 (2024)
補助金 (2023)
応募区分一般
審査区分 小区分80020:観光学関連
研究機関東京都立大学

研究代表者

川原 晋  東京都立大学, 都市環境科学研究科, 教授 (10367047)

研究分担者 益子 智之  早稲田大学, 社会科学総合学術院, 専任講師 (00875362)
片桐 由希子  金沢工業大学, 工学部, 准教授 (50508190)
野田 満  近畿大学, 総合社会学部, 講師 (70793909)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2027-03-31
研究課題ステータス 交付 (2024年度)
配分額 *注記
15,600千円 (直接経費: 12,000千円、間接経費: 3,600千円)
2026年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2025年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2024年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2023年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
キーワードイベント / レガシー / 観光 / まちづくり / 地域づくり / イベントレガシー / 欧州文化首都 / ECoC / レーワルデン / 観光地域づくり / 観光コンテンツ / 持続可能な観光
研究開始時の研究の概要

大規模イベントのレガシーの実態や研究を参照しつつ、これまで取り組みの弱い芸術文化イベントや、より小規模の観光系イベント等において、地域づくりに資するレガシーを計画的に生み出す方法、イベント開催後のフォローアップやモニタリングの方法を提示することを目標に、次のステップで研究をすすめる。
1)多様な分野・規模に対応するイベント・レガシーのカテゴリ整理
2)観光関連イベントのレガシー形成要因の深堀り調査
3)イベント形成の実証研究にもとづくレガシー・モニタリング手法の開発
4)観光地域づくりに資するイベント・レガシーの戦略的形成にむけた分野、規模、状況別の計画、政策提示か

研究実績の概要

観光を手段として多様な産業振興やコミュニティ形成、地域課題解決をめざす「観光まちづくり」を推進するには、公益的視点から、短期的効果に留まらない成果をめざして戦略的に取り組むことが重要である。
本研究は、行政やDMO、事業者が最も一般的に取り組む観光事業のひとつである観光イベントやツアーの開催を契機として、都市・地域に中長期的に生じる良い影響や有形無形の資産であるイベント・レガシーを戦略的に生み出すための政策論、計画論、マネジメント論を構築するものである。2023年度は、主に3つを進めた。
1つ目は、EUが指定した都市で一年間にわたり集中的に各種の芸術・文化行事を展開する「欧州文化首都(ECoC)」事業のうち、レガシー計画や予算、レガシープログラムを有し、まちづくりに繋がると考えられるボトムアップ型のプログラムを強調する都市に着目した。特に2018年にオランダのレーワルデンで行われたECoC事業を現地調査し、大規模な芸術文化イベントから生み出すことが可能なレガシー要素の抽出や、準備段階から開催年度、その後の展開までのプロセスデザインや計画論的視点での要点を整理した。
2つ目は、不便地域の観光振興の手法として地域資源活用状況と継続的なイベント実施状況、その地域へのレガシーの形成についても調査を進めている。本州を中心とした半島地域でのイベントの実施状況について調査を行った。伝統的な祭礼については調査対象外としている。
3つ目は、自然災害により社会変化が加速した衰退地域における、イベントを推進する拠点形成とそれがもたらしたレガシー(効果)について調査を進めている。2016年イタリア中部地震で被災した避暑地アマトリーチェの周辺集落において、バール利用者の行動変化と場所としての役割を調査した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初予定通りの海外事例調査を通したレガシー要素の抽出や、準備段階から開催年度、その後の展開までのプロセスデザインや計画論的視点での要点を整理することができた等、順調に進んでいる。

今後の研究の推進方策

大規模イベントのレガシーの実態や研究を参照しつつ、これまで取り組みの弱い芸術文化イベントや、より小規模の観光系イベント等において、地域づくりに資するレガシーを計画的に生み出す方法、イベント開催後のフォローアップやモニタリングの方法を提示することを目標に、次のステップで研究をすすめる。
1)多様な分野・規模に対応するイベント・レガシーのカテゴリ整理
2)観光関連イベントのレガシー形成要因の深堀り調査
3)イベント形成の実証研究にもとづくレガシー・モニタリング手法の開発
4)観光地域づくりに資するイベント・レガシーの戦略的形成にむけた分野、規模、状況別の計画、政策提示

報告書

(1件)
  • 2023 実績報告書
  • 研究成果

    (12件)

すべて 2024 2023

すべて 学会発表 (9件) (うち招待講演 1件) 図書 (3件)

  • [学会発表] 大学及び企業との協働による地域づくりの今日的論点2024

    • 著者名/発表者名
      野田満
    • 学会等名
      日本建築学会関東支部研究報告
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] ロングトレイルの協働型管理に向けた実践的研究2024

    • 著者名/発表者名
      上森圭太・野田満
    • 学会等名
      日本建築学会関東支部研究報告
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] COVID-19を契機として表面化した祭事認識の乖離に関する考察2024

    • 著者名/発表者名
      水上亮輔・野田満
    • 学会等名
      日本建築学会関東支部研究報告
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] 人を惹きつける表現を優先させた将来ビジョン「景観絵本」の策定とその実現への試行 ―行政計画に位置づけない八王子市中心市街地将来像の実現に向けた緑化と修景実験―2023

    • 著者名/発表者名
      千葉優美子, 和田拓将, 川原 晋, 赤羽祐哉
    • 学会等名
      日本建築学会大会学術講演会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] プロジェクタマッピング模型システムの観光・教育分野での活用にむけた実践研究 ―大学の演習教育と日本遺産センター展示コンテンツ制作を事例として―2023

    • 著者名/発表者名
      中本夏生, 川原 晋, 内矢智貴, 大谷明日香, 小川史弥, 菅原まどか
    • 学会等名
      日本建築学会大会学術講演会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] 宿泊事業者主導による温泉街の面的再生のための店舗開業と景観整備 -月岡温泉の地元旅館経営者有志が立ち上げた合同会社ミライズの取り組みを事例として-2023

    • 著者名/発表者名
      山本大地, 川原 晋
    • 学会等名
      日本建築学会大会学術講演会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] 県有林におけるレクリエーション事業と森林管理の変遷一石川県森林公園を対象として2023

    • 著者名/発表者名
      橋爪裕平, 片桐由希子
    • 学会等名
      日本造園学会中部支部大会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] 総合公園の遊具エリアにおける利用者の分布と空間認識一野々市中央公園を対象として2023

    • 著者名/発表者名
      松田大輝, 片桐由希子
    • 学会等名
      日本造園学会中部支部大会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] ラツィオ州アマトリーチェにおけるバールの時限的な移転と来店客の利用行動変化2023

    • 著者名/発表者名
      益子智之, 佐藤滋
    • 学会等名
      日本建築学会大会学術講演会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 招待講演
  • [図書] 環境キーワード事典 (加除式)「観光地域づくり」2024

    • 著者名/発表者名
      環境法政研究会 編著 分担執筆 川原晋
    • 総ページ数
      7306
    • 出版者
      第一法規株式会社
    • ISBN
      9784474604087
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [図書] Blue Flag Beaches -Economic Growth, Tourism and Sustainable Management-2023

    • 著者名/発表者名
      Mar_a A. Prats, Fernando Merino(著・編集)・Norie Hirata and Susumu Kawahara(分担執筆)
    • 総ページ数
      276
    • 出版者
      Routledge
    • ISBN
      9781003323570
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [図書] 都市を学ぶ人のためのキーワード辞典 これからを見通すテーマ242023

    • 著者名/発表者名
      饗庭伸 編著 ,益子智之分担執筆
    • 総ページ数
      288
    • 出版者
      学芸出版社
    • ISBN
      9784761528706
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書

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公開日: 2023-04-18   更新日: 2024-12-25  

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