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地域住民を対象としたオンデマンド型LGBTQ+理解促進プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 23K28340
補助金の研究課題番号 23H03651 (2023)
研究種目

基盤研究(B)

配分区分基金 (2024)
補助金 (2023)
応募区分一般
審査区分 小区分80030:ジェンダー関連
小区分08010:社会学関連
合同審査対象区分:小区分80030:ジェンダー関連、小区分08010:社会学関連
研究機関筑波大学

研究代表者

大塚 泰正  筑波大学, 人間系, 教授 (90350371)

研究分担者 津野 香奈美  神奈川県立保健福祉大学, ヘルスイノベーション研究科, 准教授 (30713309)
松高 由佳  県立広島大学, 公私立大学の部局等(広島キャンパス), 准教授 (80403517)
飯田 順子  筑波大学, 人間系, 准教授 (90383463)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2024年度)
配分額 *注記
18,460千円 (直接経費: 14,200千円、間接経費: 4,260千円)
2025年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2024年度: 7,800千円 (直接経費: 6,000千円、間接経費: 1,800千円)
2023年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
キーワード心理的介入 / LGBTQ+
研究開始時の研究の概要

本研究では,地域住民を対象に,LGBTQ+に対する知識・理解を促進し,ホモフォビア・トランスフォビアを低減させるためのオンデマンド型プログラムを開発し,その効果を無作為化比較試験(RCT)の手続きにより検証することを目的とする。具体的には,申請者らが既に開発済みの研修プログラムをベースに,地域住民向けのオンデマンド型研修プログラムを試作する。次に,試作したプログラムを自治体職員,当事者,地域住民,専門家に提示し,改善に向けての意見を求めた上で,プログラムを完成させる。最後に,地域住民を無作為に2群に分け,介入群に作成したプログラムを実施する。

研究実績の概要

令和5年度は,地域住民向けオンデマンド型研修プログラム(α版)の試作を行った。研究代表者らの先行研究(Matsutaka et al., 2022)に基づき,地域住民向けのオンデマンド型研修プログラムを試作した。研究代表者らが開発した研修プログラム(PRIDE)は,企業等の産業保健スタッフ等を対象としたもので,4日間11時間で構成される。今回は,先行研究の内容をもとにコンテンツを地域住民向けにアレンジするとともに,地域での実施可能性を考慮して,日数や期間を短縮したオンデマンド版の作成を試みた。具体的には,1)LGBTQ+の基礎知識,2)LGBTQ+の人々と共に生きる地域社会のための取り組み,3)LGBを取り巻く社会状況と困りごと,4)ホモフォビアとは,5)カミングアウト,6)トランスフォビアとは,7)多様性について学ぶ意義,8)アウティングをしないために,9)トランスジェンダーの人々を取り巻く社会状況と当事者の困りごと,10)トランスジェンダーの私が歩んできた道のり:私があるがままの私になっていく物語,11)僕がYouTubeに載せて伝えたいLGBTQのこと~居ないのではなく,言えない社会~,の計11本の動画を作成した。なお,9)~11)はLGBTQ+当事者にご登壇いただいた。さらに,地域住民がLGBTQ+当事者との関わり方を主体的に学べるように,架空の場面を想定したシナリオを作成し,本人がゲームの中で選択肢を選択することによりシナリオを進めるノベルゲームの開発も進めた。令和5年度は,シナリオの概要まで作成した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

令和5年度はノベルゲームの試作まで完了する予定であったが,シナリオやノベルゲームの作成に当初想定した以上の時間を要しており,試作版の完成には至らなかった。

今後の研究の推進方策

【α版についてのインタビュー調査】(令和6年度)ノベルゲームの完成後,作成した動画とノベルゲームからなる地域住民向けオンデマンド型研修プログラム(α版)を,何らかのLGBTQ+施策を既に導入している自治体職員,当事者,当事者以外の地域住民,専門家それぞれに提示し,改善に向けての意見を求める。主な質問項目は,1)α版の内容に過不足はないか,2)地域住民を対象にした場合,用語の使用や説明などが適切であるか,3)動画について分かりにくい点や改善したほうがよい点がないか,4)ノベルゲームの内容は適切か,5)その他気づいた点,などを想定している。インタビューは,対面またはオンラインで行う。以上の情報をもとに,研修プログラムを修正し,効果評価で用いるβ版を作成する。
【β版の実施とRCTによる効果評価】(令和7年度)これまでの手続きにより開発したβ版を,地域住民を対象に実施し,LGBTQ+に関する知識の向上やホモフォビア・トランスフォビア軽減などに対する効果をRCTの手続きを用いて検証する。

報告書

(1件)
  • 2023 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 1件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] FUMIEテストによる同性愛への潜在的態度測定に関する研究2024

    • 著者名/発表者名
      松髙由佳,中野大進
    • 雑誌名

      比治山大学心理相談センター紀要

      巻: 19 ページ: 33-37

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] EXPERIENCES OF VIOLENCE AND HARASSMENT AMONG SEXUAL MINORITIES IN JAPAN2023

    • 著者名/発表者名
      Kanami Tsuno, Yasumasa Otsuka, Yuka Matsutaka, Junko Iida, Takahiro Tabuchi
    • 学会等名
      17th International Congress of Behavioral Medicine
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] ゲイ男性に対し大学生はどのような態度を有しているのか ―「本音」と「建前」の両側面から―2023

    • 著者名/発表者名
      松髙由佳,中野大進
    • 学会等名
      コミュニティ心理学会第26回大会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] クリニカル・バイアスの視点から考える性的マイノリティと心理臨床家の抵抗感2023

    • 著者名/発表者名
      松髙由佳
    • 学会等名
      日本心理臨床学会第42回大会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] 大学教育と学生相談の現場から「性の多様性」理解について考える2023

    • 著者名/発表者名
      松髙由佳
    • 学会等名
      日本法政学会第138回研究会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [図書] 職場のポジティブメンタルヘルス42024

    • 著者名/発表者名
      島津明人,大塚泰正
    • 総ページ数
      210
    • 出版者
      誠信書房
    • ISBN
      441480213X
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [図書] 産業心理職のコンピテンシー2023

    • 著者名/発表者名
      種市康太郎,大塚泰正
    • 総ページ数
      248
    • 出版者
      川島書店
    • ISBN
      4761009586
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書

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公開日: 2023-04-18   更新日: 2024-12-25  

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