研究課題
基盤研究(B)
原子核・素粒子実験において、更なるフロンティアを達成するためには、磁石技術のパラダイムシフトが必要である。そこで、本研究では高温超伝導体(HTS)を用いて、100 MGyを超える高放射線環境下で運転可能な高磁場磁石の実現を目指した研究開発を行う。具体的には、REBCOと呼ばれるHTSテープ線材と銅クラッドアルミテープを組み合わせたアルミニウム安定化HTSケーブルを開発し、ショートサンプルや長尺サンプルの特性評価を実施する。そして、最終的に試験コイルを製作し冷却・励磁試験を行う。また、HTS 線材と磁石材料の照射試験を通して放射線損傷についての知見を得ると共に、磁石開発へフィードバックさせる。