研究課題/領域番号 |
23K28365
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補助金の研究課題番号 |
23H03676 (2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90010:デザイン学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
木下 裕介 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 准教授 (60617158)
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研究分担者 |
高本 仁志 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 情報・人間工学領域, 主任研究員 (30613244)
梅田 靖 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (40242086)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2028-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
18,460千円 (直接経費: 14,200千円、間接経費: 4,260千円)
2027年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2026年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2025年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2024年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2023年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
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キーワード | サーキュラーエコノミー / ビジネス / シナリオ / プランニング / アーキテクチャ / デジタルプラットフォーム / ライフサイクルシミュレーション |
研究開始時の研究の概要 |
持続可能な社会に向けて、デジタル基盤を活用したサーキュラーエコノミー(循環経済、CE)ビジネスが注目を集めている。しかし、CEビジネスを創出するための製品、循環、ビジネスモデル、デジタル基盤のあるべき関係を設計するための方法論は存在しない。この課題に対して、本研究ではCEビジネスを対象としたシナリオ設計手法を提案する。そのために、本研究ではCEビジネスの構造を定義したアーキテクチャを開発することで、上記4者間の連鎖をシナリオとして明示的に記述し、様々なシナリオの定量評価・改良・再評価の試行錯誤を可能とする。ビジネス事業者を巻き込んだワークショップ実験を通して提案手法の有効性を検証する。
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研究実績の概要 |
持続可能な社会に向けて、デジタル基盤(プラットフォーム)を活用したサーキュラーエコノミー(循環経済、CE)型ビジネスが注目を集めている。しかし、CE型ビジネスを創出するための製品、製品循環、ビジネスモデル、そしてデジタル基盤のあるべき関係を設計するための方法論はいまだ存在しない。この課題に対して、本研究ではCE型ビジネスを対象としたシナリオ設計手法を提案する。そのために、本研究ではCE型ビジネスの構造を定義したアーキテクチャを開発することで、上記の4要素(製品、製品循環、ビジネスモデル、デジタル基盤)間の連鎖をシナリオとして明示的に記述する。さらに、ライフサイクルシミュレーションを用いて様々なシナリオの定量評価・改良・再評価の試行錯誤を可能とする。 本年度は、デジタルプラットフォームを活用したCE型ビジネスの既存事例の収集・分析に基づいて、それらのビジネスの基本構造を表すアーキテクチャを作成した。アーキテクチャを参照しながら現状ビジネス(as-isビジネス)を記述し、その分析に基づく課題抽出、そしてCE型ビジネス実現に向けてデジタル基盤の役割を記述するフレームワークを開発した。また、スマートフォンを事例として、ライフサイクルシミュレーションを用いた製品・資源循環モデル、ならびに、プラットフォーム型CEビジネスシナリオ設計プロセスをそれぞれ試作した。事例適用の結果、試作した設計プロセスが想定どおりに実行できることを確認した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
事例収集に加えて、提案手法の試作とスマートフォンを題材とした事例分析までをほぼ当初予定どおりに実行できた。また、本年度の成果は国内学会ですでに2件発表済みであり、さらに本年6月に開催されるCIRP LCE 2024国際会議に査読付き論文が採択された。
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今後の研究の推進方策 |
事例収集を進めるとともに、提案手法の妥当性検証のための事例分析を進める。方法論開発においては、デジタルプラットフォーム活用型CEビジネスの様々なアイディアをワークショップ形式で発想するテンプレートを開発し、そこからコンセプト案の作成・定量化を実行するための手法を検討する。
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