研究課題
基盤研究(B)
ヒトは物質や労働、情報だけでなく、気持ちまでも他者と共有することに強い選好を示す動物である。この選好は、ヒトの協力社会を支える動機になっていると考えられる。近年の比較認知科学的研究から、ヒト以外の動物にも協力行動がみられることが示されてはいるが、ヒトほど積極的に援助する種はいない。本研究では、ヒト幼児、及び系統発生的に異なる多様な動物種を対象に、共有場面で生じる分配行動や反応、動機や感情などを比較することにより、ヒトの「分かち合うこと」を好む進化的基盤を解明することを目指す。