研究課題
基盤研究(B)
これまでヒトと動物の群れ研究は共に、単純な規則から複雑な群れが生じることを念頭に理論研究が進められてきた。しかし現実の群れの多様な振る舞いを再現するとき、様々なモデルが場当たり的に乱立するのが現状である。現実的なモデルを絞り込むためには発達や進化の側面を考慮した種間比較が欠かせないが、ヒトと動物の群れ研究の交流は現状ほとんどない。他方でこれまで我々は、動物とヒト両方の群れ研究を通じて、相互予期が共通する機構であることを提案してきた。本研究では適応・個体発生・系統発生の観点から、ヒトと動物の群れ研究の実験分析手法を互いに用いることで、機構としての相互予期を実証的に裏付けることを目指す。